医学部入試

医学部1校だけを受験する(2019-05-05)

医学部受験生が医学部合格に向かって志望校を
絞って、その大学の対策に集中することは「お
勧めしない」ことをお伝えしました。ただし、
条件によっては志望校を絞って、その対策に集
中することも「有り」とも昨日、お伝えしまし
た。

では、医学部入試で受験校を絞って、そこに向
かってその大学に必要な事だけに絞ってもいい
場合とは、どの様な場合でしょうか?

「国公立医学部専願の受験生で、センター試験
の結果に関わらず、国公立医学部一般入試の受
験校を決めている場合」です。

国公立医学部の受験だけを考えていて、センタ
ー試験の成績が良かろうが悪かろうが、この大
学に出願すると決めている受験生もいるでしょ
う。

例えば「山中教授のいる京都大学で、どうして
も学びたい」「ずっと、地元の大学しか考えてい
ない」といった受験生です。

京都大学医学部に進学しても、山中教授の授業
を受けたり、接点を持つことが出来るのか、は
っきりしませんが、あくまで「例えば」の話です。

ご存知のように国公立大学医学部入試は、前期と
後期の2回の受験機会しかありません。前期、後
期ともに同じ大学を受験するのであれば、受験校
は必然的に1校に絞られます。

後期が無い大学を目指していて、「前期でダメなら
もう1年」と決めている受験生も受験校は1校だ
けになります。

この場合「受験校を絞って、その大学の対策だけ
をやる」ことが可能になります。

ただし、センター試験の自己採点を終え、その結
果から受験校を変えようと思っても、簡単ではあ
りません。

国公立医学部しか受験しないつもりだったが急遽、
私立医学部も併願することにした場合は、私立対
策をやっている時間は、無いでしょう。それでも
私立医学部に合格する受験生もいると思いますが
リスキーであることは間違いありません。

国公立医学部と私立医学部の併願者は、学力があ
っても上手く行かないケースが非常に多く見られ
ます。それを強引にやろうとするのは、やはりリ
スキーです。

また、受験校を絞ってもセンター試験対策は、や
らない訳には行きません。しかし、国公立大学医
学部の2次試験対策は早くから絞りこんで出来ま
す。

国公立医学部専願の受験生が志望校を決め込んで、
その大学の2次試験対策を早くから進めることも
「有り」だと思いますが、リスクも考えて自分は
どうするか決めてください。

明日は、医学部受験生が受験校を絞って勉強を進
めてもいい、もうひとつの場合をお伝えいたしま
す。私立医学部受験生、国公立医学部受験生、両
方に通じる話です。