医学部入試

医学部で受験校を絞っていい、2番目のケース(2019-05-06)

医学部入試において、受験校を絞りこんで
その大学の対策だけに集中することは、お
勧めしません。ただし、条件によっては受
験校を絞り込んで対策を進めることも「有り」
だと考えていて、昨日はその1番目の条件を
お伝えいたしました。

今日は、医学部入試で受験校を絞り込んで、
そこに集中してもいい場合の2番目です。

それは、医学部一般入試での合格は、かなり
厳しいと判断する医学部受験生が、医学部推
薦入試または、医学部のAO入試での合格を
目指す場合です。

私立医学部も国公立医学部も推薦入試、AO
入試を行っています。医学部一般入試の準備
が多少遅れても、推薦入試・AO入試の準備
に集中する、と言う場合は受験校の対策に集
中していいでしょう。

ただし、医学部入試では他学部と違い、推薦
入試はたとえ指定校推薦入試であっても、必
ず合格するというわけではありません。狙い
どおり、志望校の医学部推薦入試に合格出来
ればいいのですが、そうならない場合もある
ということは考えておかなければなりません。

国公立大学医学部の推薦入試では、多くの
場合、センター試験の受験が必要ですので必
然的にセンター対策も進めることになり、一
般入試の準備にもつながります。

しかし、国公立医学部の推薦入試でも筑波大
学医学部の推薦入試のようにセンター試験の
受験が必要ない推薦入試もあります。独自の
試験内容の、こういった推薦入試の場合は、
推薦入試の準備に時間を掛ければ、やはり一
般入試の準備は手薄にならざるを得ません。

私立医学部の推薦入試も近畿大学医学部推薦入
試のように一般入試に通ずる試験内容であれば
いいのですが、東京女子医科大学の推薦入試の
ように一般入試とは全く異なる試験内容の大学
もあります。

医学部のAO入試も同様で、医学部AO対策
に集中すればするほど、一般入試の準備は遅れ
るでしょう。

医学部の推薦入試、AO入試の対策に集中する
という手もあると思いますが、その際はデメリ
ットもしっかり考え、自分が医学部に進学する
ためのベストの方法は何かを見極めてください。

医学部一般入試の準備を優先させるのか、医学
部推薦入試・AO入試の準備を優先させるのか、
一人ひとりの受験生が自分の場合は、どうなの
かをきちんと考えて結論を出してください。