医学部入試

慈恵の正規合格最低点51.75%は信じていい?(2019-05-11)

東京慈恵会医科大学は、医学部入試の難易
度で言えば最上位の大学です。

医学部受験生に「どこの医学部にでも進学
出来るなら、どこがいい?」と聞けば「慈
恵!!」と答える受験生が多いように思い
ます。

東京慈恵会医科大学に進学した生徒達の話
を聞くと、「さすが慈恵」と思わされること
も多くあります。

さて、その東京慈恵会医科大学の入試結果
が公表されました。東京慈恵会医科大学医
学部医学科は、入試を細かく分けることは
せず、募集人員110名の1回の一般入試だ
けで入学者を募集しています。

今年、2019年度の医学部医学科一般入試の
結果分析は、鈴村学院長のブログ「医歯学
部受験 最新入試情報」
に詳しく書かれて
いますので、そちらを御覧ください。

そのブログにも書かれていますが、慈恵の
合格最低点には注意が必要です。

東京慈恵会医科大学医学部医学科の一般入
試の募集人員110名には、東京都地域枠5
名と地域区分5名が含まれています。

東京都地域枠は、「慈恵の入試」の中でも
極めて難易度の高い入試です。東京都地域
枠の合格最低点は、公表されている合格最
低点より高いのは間違いありません。

東京都地域枠で東京慈恵会医科大学に入学
すると、学費は東京都が全額負担してくれ
ます。その他に毎月10万円の生活費も支
給されます。経済的には国公立大学医学部
に進学するより、はるかに有利になります。
このことから、一般枠に比べ難易度は、高
くなります。公表されている合格最低点よ
り高い合格最低点を考えてください。

公表されている正規合格者の合格最低点
51.75%は、恐らく地域区分での合格者だ
と考えられます。

東京慈恵会医科大学一般入試の地域区分
についても鈴村学院長のブログに詳しく
書かれていますが、首都圏4県を除いて
全国を5ブロックに分け、各ブロックか
ら必ず1名は医学部医学科に入学させよ
う、というものです。

今年4月の入学者の出身高校を見ると、
A区分にあたる北海道、東北からの入学
者は1名、B区分にあたる北関東、甲信
越、北陸からの入学者も1名でした。

正規合格者の合格最低点51.75%は、地域
区分での正規合格者の合格最低点だと思い
ます。以前、東京慈恵会医科大学の説明会
で、その年の合格最低点は地域区分だった
と話がありました。今年の入試も、同じで
はないかと思います。

東京慈恵会医科大学を一般枠、東京都地域
枠での受験を考えている受験生の皆さんは、
合格最低点に注意してください。