昨日、医学部入試には一般入試だけでなく
推薦入試やAO入試、編入学試験もあると
お伝えしました。昨日は医学部推薦入試の
準備の進め方についてでしたが、本日は、
医学部AO入試の考え方についてです。

医学部のAO入試は、国立医学部でも私立
医学部でも実施されていますが、推薦入試
に比べると医学部でAO入試を行っている
大学は少数です。とは言え、医学部入試の
受験チャンスを増やすという意味では、AO
入試も一つの選択肢でしょう。

ここで気をつけて欲しいのは、一般的に
AO入試は「人物重視」と言われますが、医
学部のAO入試では、一般入試ほどの学力は
求められなくても学力は絶対的に必要です。

他学部のAO入試では、学力試験は行わなか
ったり、行ってもそれほど重視するわけでも
ないことがほとんどのようで、人物評価に重
きを置くことが多いようです。例えば、慶應
義塾大学の総合政策学部、環境情報学部のAO
入試では、出願書類と面接で合否が判定され、
学力試験はありません。

医学部以外の学部では「学力より人物」なの
かもしれません。しかし、「医学部は、学力的
に厳しいけど、AO入試ならなんとかなるかも
しれない」という考えは、他学部では通じても、
国立も私立も医学部では、通じません。

医学部のAO入試では、あえてAO入試を行う
ということから「AO入試で取りたい人物像」
がはっきりしています。「一般入試で合格する
ほどの学力は無くても、こういう受験生に入
学してもらいたい」という各大学医学部がAO
入試で求める人物像を理解することが、医学部
AO入試合格の第一歩です。

医学部AO入試で合格するためには、一定の学
力と、AO入試で求められている人物像と自分
が一致していることを伝えることが必要です。