医学部入試

国公立医学部の合格最低点(2019-05-30)

2019年度の国公立大学医学部一般入試は、
今年1月のセンター試験、2月の前期日程
そして3月の後期日程と続きました。

私立大学医学部の入試結果も出揃いつつあ
りますが、国公立医学部の2019年度入試
の結果も判明してきています。

医学部受験生の皆さんは、模擬試験での偏
差値で表される医学部各大学の難易度は、
よく見ていると思います。また、私立医学
部志望でセンター試験利用入試の受験を考
えている受験生はセンター試験のボーダー
ラインも気になるでしょう。

国公立医学部志望の受験生も「偏差値」や
「センターボーダー」は見ていると思いま
す。しかし、国公立医学部入試はセンター
試験だけでなく、各大学の個別学力試験(
2次試験)もあります。国公立医学部を志望
する受験生の皆さんは、センター試験と2次
試験を合わせて何点取ればいいのかを知って
おく必要があります。

もう一つ、「同じ大学の他学部と比べて、医学
部の合格最低点は、どうなのか」も知っておい
てください。

高校の同学年の中で、地元の国立大学を目指す
人は多いでしょう。同じ大学でも医学部と他学
部では、目標とする点数が異なりますので、同
じ大学を目指す同級生に合わせていては、医学
部合格は覚束ないものになってしまします。

2019年度の国立大学医学部の合格最低点を見て
みましょう。

京都大学医学部医学科と並んで、大学入試の頂点
ともいえる東京大学理科Ⅲ類の2019年度一般入
試のセンター試験と個別学力試験を合わせた合格
最低点は、550点満点で385.4点でした。(センタ
ー試験は900点満点を110点満点に圧縮換算)
東大理Ⅲ志望者の目標は、2019年度入試のセンタ
―試験、2次試験の問題であれば550点満点で
385.4点は確実に取れるようにすることです。

ちなみに、東京大学理科Ⅰ類の合格最低点は550点
満点で334.7点、理科Ⅱ類の合格最低点は550点満
点で330.4点でした。理科Ⅰ類と理科Ⅱ類の合格最
低点に大きな差はありませんが、385.4点の理科Ⅲ類
とは、かなりの差があります。

九州大学も見てみましょう。医学部医学科のセンタ
ー試験と2次試験を合わせた合格最低点は、1150点
満点で880.9点でした。工学部(前期)の合格最低
点は同じ1150点満点で711.9点、理学部の合格最
低点は688.8点でした。九州大学でも医学部と他の
理系学部とでは合格最低点に大きな差があります。

国公立医学部を志望する医学部受験生の皆さんは、
「同じ大学でも医学部は別物」ということをしっか
り理解して受験勉強を進めてください。