メルオン

40代の研修医が受験生に伝えたいこと(2019-06-10)

数日前、今は研修医として日々、医療現場で
腕を磨いているメルリックス学院の卒業生が
顔を見せに来てくれました。

この現在、研修医となった卒業生から「年齢
は40代に入った」と聞き、「早いものだな」
と、この卒業生がメルリックスに在籍してい
た頃のことを思い出しました。

この研修医の方が、メルリックスに入学した
時は、既に30代に入っていました。また、
高校は卒業しておらず「大検生」でした。
「30代、大検」普通に考えれば医学部への
チャレンジをためらっても不思議ではあり
ません。

しかし、この卒業生は「絶対に医者になる」
という強い決意を持ってメルリックスに来て
くれました。年の離れたクラスメートと机を
並べての勉強が始まりました。

「後が無い」状況からの医学部受験で不安も
あったと思いますし、受験勉強そのものも順
調だったわけではありません。それでもこの
卒業生は当時、やるべきことを日々淡々とこ
なしていました。

医学部入試が始まって、1次試験3校に合格
したものの正規合格には至りませんでした。
しかし、最後の最後に補欠順位が100番を越
えていた大学から繰り上げ合格の連絡があり
ました。私も、この大学の繰り上げ合格状況
をずっと注視していて、補欠順位90番台に
入った時「よし、これは来るぞ」と思ったこ
とを昨日のように覚えています。年の離れた
クラスメートと一緒に勉強を始めて1年で、
医学部進学を決めました。

この卒業生が進学した医学部は、2次試験に
配点があります。「30代、大検」ということ
より「医師になるんだ」という強い気持ちを
評価してくれたんだと思います。綿密な面接
対策で、明確な目的意識が十分に医学部の面
接官に伝わったと思います。

この卒業生が、ぜひ今の生徒達に伝えて欲し
いと言ったことがあります。それは、

「医学部に入ってからの勉強は大変だ。医者
になってからも大変だ。しかし、自分にとっ
て一番大変だったのは医学部受験だ。」「自分
の経験から間違いなく言えるのは、医学部受
験は本当に大変で厳しい。しかし、ここを乗
り越えることが出来れば、その後の困難は間
違いなく乗り越えられる。」「医学部受験生は
今、人生で一番厳しいところにいる。ここを
乗り越えれば、未来は開ける。多くの患者さ
んが待っている。苦しいこともあるだろうが、
患者さんと自分の未来のために頑張って欲し
い。」

苦労して医学部に進学し研修医となった人
だからこそ言える言葉だと思います。

ちなみに現在は、お子さんもいらっしゃる
とのことで、お子さんも入った家族写真も
見せてもらいました。