医学部入試

「無給医」は面接で聞かれる可能性も(2019-07-09)

文部科学省がその存在を認めてこなかった
「無給医」が、調査の結果全国の大学病院
に2,191人いたと発表しました。

この調査は、全国108の大学病院に在籍す
る医師と歯科医師を対象に行われました。
調査対象の108病院のうち、50の大学病院
で、合計2,191人の無給医の存在が確認され
ました。「精査中」とした大学病院もあり、
「無給医」は更に増える可能性があります。

文部科学省の調査の結果「いるはずが無い」
とされていた「無給医」の存在を国が初め
て認めた形になりました。

今回の文部科学省の調査で、「無給医」が最
も多いとされた大学病院は、順天堂大学順天
堂医院で調査対象の430名中、197名が「無
給医」でした。ついで「無給医」が多かった
大学病院は北海道大学病院、東京歯科大学水
道橋病院、岩手医科大学病院、昭和大学歯科
病院でした。

大学病院といっても医学部附属病院だけでな
く歯学部付属病院でも「無給医」がいること
が明らかになりました。

「無給医」と言われる医師や歯科医師は、自
己研鑽や研究目的の一環で診療を行っている、
という理由で給与が支払われていません。「無
給医」も収入無しでは生活出来ませんので、
勤務時間外に、他の病院などでアルバイトを
するケースが多いようです。

医学部入試、歯学部入試の面接で「無給医に
ついてどう思う?」という質問は、多くは無
いと思いますが、全く無いとも思いません。

医学部や歯学部に入れてもらう立場の受験生
は、医学部に批判的なことは言いにくいでし
ょうし、かと言って「問題ない」とも言いに
くいでしょう。この質問を問われた時は答え
にくいと思います。その場で考えていては、
しどろもどろになりそうです。医学部入試、
歯学部入試の面接を受けることになれば、
自分なりの答えを用意しておいた方が良さ
そうです。