メルオン

医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは、
推薦入試・AO入試を受験するとしても
一般入試の準備も進めておかなければな
りません。

医学部の推薦入試・AO入試、歯学部の
推薦入試・AO入試は受験すれば必ず合
格できるわけではありません。他の学部
であれば、「受験イコール合格」の推薦
入試やAO入試があるかもしれませんが、
医学部や歯学部では、そうは行きません。

そうなると、一般入試の準備を全くしな
い、というのは無謀としか言えません。
受験生の皆さんも、このことはよく分
かっているでしょう。

一般入試に向けての準備の一つとして志
望校の過去に出題された入試問題を解い
てみる「過去問演習」があります。

昨日のメルリックス学院公式ツイッター
にも「過去問演習は、いつから始めたら
いいのか?」という質問がありました。

この答えをお伝えする前に、何のために
志望校の過去問を解くのか、確認してお
きましょう。

一つは、その大学の出題傾向を知るため
です。

例えば、東邦大学医学部の英語は、オール
マーク式の大問5題、小問70題と決まっ
ています。そして、その問題は長文中心
で内容真偽、空所補充は毎年必ず、出題
されています。長文の内容は、医学・医
療に関するものが出され、医学部受験生
も見たことが無いと思われる英単語にも
注釈は、付いていません。

東邦大学医学部志望者は、少なくとも「
東邦の英語は長文中心で、知らない単語
も平気で出てくる」ことを知っていれば
試験当日慌てることもないでしょう。

「過去問を解く」というのはこのように
志望校の出題傾向を知るという意味があ
ります。

もう一つ「試験時間の感覚を知る」こと
も過去問演習を行う意味の一つです。

例に出した東邦大学医学部の英語の試験
時間は90分ですが、問題量は多めです
ので、試験時間に余裕はないでしょう。
90分という試験時間をどう使うのか、
自分なりの作戦があってしかるべきです。

あわせて、出題された問題をどういう順
番で解いていくのが、自分にとって最適
か、も過去問演習を通じて事前に考えて
おきたいところです。

医学部入試も歯学部入試も、満点を取る
戦いではありません。合格最低点を、確
実に取ることが最重要です。過去問を解
いて、合計点で合格最低点を確実に取る
ために自分はどうすべきか、を考え作戦
を練ってください。

そして、過去問を解きながら「抜け」を
埋めて行くのです。

大きく言うと、志望校の過去問を解く意
味は、こういったところです。

さて、「いつから過去問を解いたらいい
のか」です。

これは、ツイッターの解答にもありまし
たが、「受験勉強の仕上げに入ったら」
です。

まだ、基本的・標準的な問題も固めきっ
ていない段階で過去問を解く必要はあり
ません。「基本的・標準的な問題は、ほぼ
固まったので、今は入試レベルの問題を
やっている」

この段階になれば過去問演習の意味も出
てきますが、まだその手前の段階である
なら、一通りのことを仕上げてから過去
問演習に入ってください。

焦って過去問に取り掛かり、上滑りの
勉強にならないように注意してください。