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英語民間試験の見送りと記述式問題(2019-11-09)

現行のセンター試験に代わって、2021年
からは大学入学共通テストが実施されます。
その大学入学共通テストで予定されていた、
英語の民間資格・検定試験の活用の見送りが
決まりました。

英語民間試験を大学入試で活用するための
共通IDの申し込み初日のことでしたので、
文部科学省の決断は、本当に急遽たったと
思われます。

「入試改革つまずく」「受験生を翻弄した罪
は重い」「受験生置き去りの政治判断」「上
から目線の改革限界」と新聞各紙も厳しい
見出しを付けています。

読売新聞には民間の英語試験を実施する団体
の担当者の言葉として「文科省は丸投げだっ
た。会場について、採算割れの恐れのある地
方にも等しく作れというのは無理があった」
というコメントを載せています。

朝日新聞は「民間に任せるのは英語だけでは
ない。国語と数学の記述式の採点もだ。記述
式は、英語の4技能試験とともに改革の目玉
とされるが、思考力・判断力・表現力が測れ
るか、公正な採点ができるかなど課題が山積
している。せっかく立ち止まるのだから記述
式も含めて検討すべきだ」としています。

実際に国会では、大学入学共通テストで導入
予定の記述式問題について「記述式問題は採
点の質を担保できるのか。受験生がきちんと
自己採点できるのか」といった質問が出てい
ます。

今日の読売新聞朝刊には「国数記述式採点が
焦点」という見出しの、国会論戦についての
記事が掲載されています。小見出しとして、
文科相「質の確保」強調、野党「不公平」中
止迫る、の二つが書かれています。

野党は採点者にアルバイトが入ることから、
「受験生が採点を信頼できない」「採点ミスの
責任は誰が取るのか」として、来週にも記述
式問題の導入を中止する法案を国会に提出す
る方針とのことです。

医学部受験生、歯学部受験生に限らず全ての
受験生が2021年度からの入試改革の行方
に困惑していると思いますが今は「目の前の
入試で合格するためには何をやるべきか」、
に集中してください。

2020年度の(来年4月の入学生を選抜す
る)医学部入試、歯学部入試で英語の民間試
験を活用する入試もありますが、これは変更
なく行われると思います。既に英語の民間資
格・検定試験を受験している医学部受験生、
歯学部受験生の皆さんは取得した資格、スコ
アは無駄にならないと思いますので、それを
活かして医学部、歯学部に合格することを考
えてください。

最後に日本経済新聞11月2日朝刊のコラム
を紹介いたします。

「一発逆転には教育しかない」生活が苦しい
家庭の子供たちに勉強を教えるボランティア
の学生は、こう話していた。一度貧困に陥る
と抜け出せず、格差は受け継がれて固定する。
変えられるのは教育の力だけだ。何んとか
後押ししてあげたい―。胸が熱くなった。

そんな教育の世界に、教育行政の大元が、わ
ざわざ格差を反映させる仕組みを持ち込んだ
のだ。最初から無理スジだったというほかな
い。来年度から大学入学共通テストで予定し
ていた英語の民間試験活用について、文部科
学省が延期を決めた。経済状況や住む場所に
よって受験機会に格差が生じる懸念があるの
だという。

だからみな、そう指摘していたではないか。
文科省を率いる大臣の一言が延期を後押し
したのも皮肉な話である。なにしろ「身の丈
に合わせて勝負してもらえれば」と、問題の
本質を言い当ててしまったのだ。そもそも大
学に入るための試験で、英語をどのくらいう
まく話せるのか受験生全員に確かめる必要性
も怪しい。

さすが教育官庁だけあって、この騒動、学生
時代に学んだあれこれを思い起させる。身の
丈発言からは、「貧乏人は麦を食え」と伝わ
る元首相の言葉。漢文で習った「朝令暮改」
は、今回はやむを得まい。「過ちては改むる
に憚ること勿れ」。この成句で民間試験延期
の判断を是と評するには、文科省の混迷は
深すぎる。

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