医学部入試

「解ける」で満足してはいけない(2019-11-24)

私立医学部入試、私立歯学部入試の難しさは、
「問題そのものの難しさ」もありますが、そ
れと同時に「試験時間の短さ」も受験生を悩
ませます。

例えば杏林大学医学部一般入試の英語と数学
は、それぞれ試験時間60分です。「90分あ
れば解ける」では、60分の試験時間で合格
点を取ることは難しいでしょう。

杏林大学医学部一般入試の理科は、2科目で
100分です。単純計算では、1科目50分
で理科を解くことになります。

その他にも東京医科大学、東京女子医科大学、
岩手医科大学医学部、帝京大学医学部、近畿
大学医学部などの一般入試では英語、数学、
理科1科目を60分(2科目なら120分)
で解かなければなりません。

私立歯学部一般入試でも昭和大学歯学部、日
本大学歯学部、松戸歯学部、日本歯科大学生
命歯学部、新潟生命歯学部、愛知学院大学歯
学部、大阪歯科大学など、ほとんどの歯学部
一般入試の試験時間は1科目60分になって
います。

1科目60分の試験時間では、じっくり考え
ている時間は無いと思っていいでしょう。

私立医学部入試、私立歯学部入試で合格する
ためには、単に「解ける」だけでなく「早く
正確に解ける」ことが必要です。

早く解きたいあまり計算間違いや、飛んで
もない勘違いをしてしまっては志望校の合格
は、おぼつきません。

日頃の勉強で「解ける」ようにすることは大
切です。まずは、そこを目指してください。
ただし、「解ける」ことで満足しないで次の
ステップとして「早く正確に解ける」を目指
してください。

そのためには、日頃から問題を解く時に時間
を意識することもいいでしょう。

メルリックスの授業では生徒の皆さんが問題
を解く時には先生から「何分で」と指示が出
ます。自分一人の勉強では、何分で解けばい
いのか分かりにくいかもしれませんが、過去
問を解く時には、「1問何分で解けばいいか」
は分かりやすいと思いますので、過去問で
1問に掛ける時間の感覚をつかむといいでし
ょう。

「早く正確に解く」ためには、自分の手で類
題を数多く解くことが効果的です。もちろん
同じ問題を何回も解くこともいいのですが、
単に答えを暗記するだけになる恐れもありま
すので、類題を解くことも考えてください。

私立医学部入試、私立歯学部入試は「試験時
間との戦い」という面もあります。これを乗
り越えるために、「解ける」で満足することな
く、そこからもう一歩踏み込んで「早く正確
に解ける」を目指してください。