医学部入試

筑波大学医学群医学類の入試で、身長・体重を記入(2020-01-09)

「筑波大学医学群医学類(医学部医学科)の
推薦入試や一般入試で、受験生に身長と体重を
書かせていた」との報道がありました。

2018年11月以降に行われた医学群医学類の
推薦入試・一般入試では、SCTと呼ばれる適性
試験(心理テスト)を実施していますが、その
設問の中に身長と体重を書かせる設問があった、
とのことです。

問題となった「SCT」を見ていませんので、こ
の適性試験の全体像や具体的な設問については
分かりません。SCTをインターネットで調べる
と「文章完成法と言われる投影法の心理検査」と
あります。

「私は」や「私の父は」といった後に文章を書き、
短文を完成させるテストのようです。日本大学医
学部の2次試験で出題されるものと同じテストか
もしれません。

筑波大学がSCTで、身長・体重を書かせる設問
を使ったことに対する、筑波大学の考えはある
のだとは思います。

しかし、医学部入試で自分の身長や体重を書かせ
るのは、必要なことだとは思えません。合理的な
理由は無いと思います。

なにより、受験生が「身長、体重を聞いてきた
けど、なんのため?」と考えたり、「身長の低い
自分は不適切なのか?」と不安に思ったとしたら
とても残念なことです。

年明けの箱根駅伝で、筑波大学の5年生が走り
話題を集めました。「大学5年生ってどういう
こと?」と思った方も多かったようですが、6
年まである医学群医学類(医学部医学科)の学
生でした。

「医学部医学科の学生が箱根を走るなんて素晴
らしい」と称賛を受けたばかりでしたので、な
おさら残念に思います。

東京医科大学の入試を発端として医学部入試は、
世の中の厳しい視線にさらされました。医学部
受験生が余計な心配をすることなく、医学部入
試に立ち向かえるような入試でなければ、と
切に思います。