医学部入試

AO入試、医学部と他学部では全く違う(2020-03-29)

「入試改革」が叫ばれる中、「入試の多様性」「多様な
人材の確保」という点から医学部を含め、AO入試の
拡大が続いています。

私立医学部でも、今年の入試から日本医科大学が募集
人員2名でAO入試を実施しました。これで私立医学
部でAO入試を実施する大学は6大学となりました。
国公立大学医学部でも昨年から、大阪市立大学医学部
医学科がAO入試を始め、国公立大学医学部医学科で
AO入試実施大学は10大学になりました。

医学部一般入試は大学入試の中でも飛び抜けた難易度
ですので、一般入試の前にAO入試や推薦入試の受験
を考えることをお勧めします。

ただ、医学部AO入試を考える際に気をつけて欲しい
ことは「医学部のAO入試と他学部のAO入試は全く
違う」という点です。

例えば、日本で最も早くAO入試を本格導入した慶應
義塾大学SFC、総合政策学部・環境情報学部のAO入
試の試験内容は1次選考が書類審査、2次選考が面接
で、学力試験は課されません。AO入試の趣旨からも
学力試験を課さないことは当然とも言えます。

慶應義塾大学はSFCのAO入試を更に拡充するため、
募集人員を現在の各学部100名、2学部で200名
から各学部150名、2学部で300名にします。慶
應義塾大学に限らず、AO入試の拡充は国公私立を問
わず、今後更に広がりを見せると思われます。

医学部を除く他学部のAO入試では、学力試験を課さ
ないことが多くなります。当然、合否で問われる、学
力以外の面を磨く必要があります。
しかし、医学部のAO入試で学力を問われないこと
はありません。センター試験(来年からは大学入学
共通テスト)の受験が必須の医学部も多いのですが、
適性試験という名称の実質学力試験を行う大学も、
あります。

とは言え、学力試験重視であれば一般入試と変わり
ません。医学部のAO入試では、最低限の学力は求
められますが、合格のためには学力以外の「何か」
も必要です。医学部AO入試で合格するためには、
各大学が求める「何か」を知る必要があります。

AO入試だから、ということで他学部と同じAO入
試対策をやっていては、医学部のAO入試合格は厳
しいでしょう。「医学部のAO入試対策」が欠かせ
ません。

医学部のAO入試では、一般入試では合格が厳しい
学力の受験生も合格しています。昨年11月の金沢
医科大学AO入試に合格した生徒の9月と10月の
全統模試の4科目合計の偏差値は、48.2と47.0です。

医学部入試は非常に厳しい入試であることは間違い
ありません。しかし、様々なチャンスがあることも
間違いありません。

志望校がAO入試受験者に何を求めているのか、表
面的なことではなく本音の部分をしっかりと理解し
て、AO入試対策を進めてください。自分ではよく
分からなければ医学部入試に詳しい予備校に、相談
するといいでしょう。

*オンライン個別について詳しくはこちらから*

*最新の繰り上げ合格情報はこちらから*