医学部入試

なぜ、国公立と私立の併願は難しいのか(2020-04-10)

医学部受験は、大学入試の中でも飛び抜けての難関
です。そして医学部に合格するためには、高い学力
が必要です。

医学部受験生の中で、自分の学力に自信のある少な
くない受験生は、国公立大学医学部と私立大学医学
部の併願を考えるようです。国公立大学医学部を第
一志望として、私立大学医学部を「押さえ」として
考えることが多いでしょう。

国公立医学部と私立医学部を併願することはいいの
ですが、勉強の進め方には注意が必要です。

医学部受験生の中にあっても、その中でも学力上位
層の受験生は第一志望校を目指して着々と勉強を続
けてください。一方で「国公立は、厳しいかもしれ
ない」と考える受験生は、勉強の進め方を一度考え
てください。

国公立大学医学部の合格を目指すのなら、国語と地
歴公民の勉強をする必要があります。国公立専願で
あれば「やるしかない」のですが、私立と併願であ
れば「後回し」にすることも一つの方法です。

国公立大学医学部合格を目指し、国語と地歴公民
も頑張ったものの秋口になって「国公立は厳しい。
私立だけにする」となった場合、国語と地歴公民
に掛けた時間は、医学部受験の上では無駄になっ
てしまったと言ってもいいでしょう。国語と地歴
公民に費やした時間は、他の科目の勉強に使えた
はずの時間です。「私立医学部に絞って勉強して
いれば、問題なく医学部生になれた」と思われる
受験生が、国公立も私立もどちらにも手が届かな
いで終わる例を、毎年この時期には多く聞きます。

今から国語と地歴公民の受験勉強をやって行くの
か、まず私立医学部の合格を固めてから国語と地
歴公民の勉強を進めるのか、国公立医学部と私立
医学部の併願を考えている受験生の皆さんは、自
分はどうすべきか、一度考えてみるといいでしょ
う。

メルリックスでは、私立医学部の合格に向け勉強
を続け、結果として国公立医学部にも合格する生
徒が毎年のようにいます。今年もいました。

医学部に進学することを優先して、まず私立医学
部に合格することを固めるのか、第一志望の国公
立医学部に向かって国語、地歴公民を含めて勉強
を進めるのか、どちらかが絶対に正しいという事
はありません。「自分は、どちらがいいのか」で
す。それぞれの受験生がよく考えてください。

国公立医学部と私立医学部の併願について、お伝
えしたいことが他にもありますので、明日以降も
この話題で。

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