医学部入試

5浪目の年に医学部に合格出来た理由

昨日に続き、5浪の医学部受験生で、吃音症でも
あるため再面接になったものの100点満点の面接
で90点を取り、国立医学部に合格した受験生の
話です。

昨日もお伝えしたように「5浪、吃音症」という
ことから面接に大きな不安を抱えての医学部受験
だったようですが、実際の医学部面接では100点
満点の90点という高得点を得ています。医学部
の面接官から高い評価をいただけた理由について
は、昨日お伝えしました。

本日は、この方が5浪目の年に医学部に合格出来
た理由についてです。

この方は医学部卒業後、研究の道に進みたいと考
えていたそうです。「研究をするなら旧帝国大学」
と考え毎年、旧帝国大学の医学部を受験していた
とのことです。

旧帝国大学医学部を目指し、非常に頑張られたよう
ですが、その壁は厚く思うような結果を出すことが
出来ませんでした。

5浪目の年に、大阪大学大学院医学系研究科の熊ノ
郷淳教授の講演を聞くと同時に、熊ノ郷教授に個人
的に話す機会も与えられ、その際に熊ノ郷教授から
「将来研究をする上で、大学はあまり関係ない。
どこに行くかではなく、何を学ぶかが最も大事。
私の研究室には私立大学出身の優秀な生徒がたくさ
んいますよ」と言葉を掛けられました。

免疫分野で世界的に有名な研究者の言葉に「旧帝大
に固執していた自分を救ってくれた」と話していま
す。旧帝大の呪縛から解き放たれたことで、医学
部合格を現実的なものと感じることが出来たので
はないでしょうか?このことで勉強も焦ることな
く着実に進めることが出来たのではないかと思い
ます。

高い目標に向かって頑張ることは悪いことだとは
思いません。しかし、高い壁だからこそ入試当日、
「今年もダメだったらどうしよう」と過度に緊張
してしまって力を出し切れないことも考えられま
す。

この方も旧帝国大学の医学部にこだわることを止
めたことで入試当日、本来の力を出し切れたのか
もしれません。

多くの医学部受験生と接していると、医学部に
進学すること以上に「偏差値の高い大学」に進学
することが目標になっているのでは?と感じる
ことがあります。

医学部に進学することだけが正しい、とは思いま
せん。ただ、「自分が目指す目標は何なのか」は、
しっかり固めておいた方がいいと思います。

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