医学部入試

医学部地域枠はチャンス大!!

医学部入試は、私立医学部も国公立医学部も
大学入試の中で飛び抜けて難しい入試です。
しかし、その中でチャンスの大きい入試もあり
ます。

それが、医学部地域枠入試です。

医学部の地域枠は、医師が不足している地域の
医師を確保すること、医師が不足している診療
科の医師を確保することを目的として作られま
した。

こういった経緯から、一般的に地域枠で医学部
に入学すると卒業後9年間程度は自治体から指
定された地域または診療科での勤務が課されま
す。当然、都市部での勤務は無いと考えていい
でしょう。

医学部卒業後の勤務地や診療科は制限されない
方が好ましいと考える受験生が多いので、地域
枠は医学部受験生から敬遠されがちです。

特に、都会の医学部受験生は「田舎」に行かさ
れることを嫌がることが多いように感じます。

この結果、医学部地域枠は一般枠に比べてチャ
ンスが大きくなる傾向にあります。一つの例と
して、今年1月の帝京大学医学部一般入試の地
域枠を見てみましょう。

帝京大学医学部一般入試の学力試験は300点満
点です。一般枠、福島県地域枠、茨城県地域枠、
静岡県地域枠、千葉県地域枠それぞれの合格最
低点を見てみましょう。

合格最低点は一般枠が215点、福島県地域枠が
209点、茨城県地域枠が194点、静岡県地域枠
が192点、千葉県地域枠が186点でした。いず
れの地域枠も、合格最低点は一般枠より低くな
っています。地域枠だから合格出来たのです。

一般枠と千葉県地域枠の合格最低点は、29点も
違います。300点満点の試験で29点もの違いは
相当大きいと言えます。

このように医学部の地域枠はチャンスの大きい
医学部入試と言えます。出身地制限のない地域
枠もありますので、検討する価値は十分にある
と言えます。

ただ、医学部の地域枠は募集人員が限られます。
帝京大学医学部の茨城県地域枠の募集人員は、
1名です。たまたま、優秀な受験生が茨城県地
域枠を受験した場合、合格最低点が一般枠より
高くなることも考えられます。この点は、注意
が必要です。

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