医学部入試

センター試験に代わって来年1月に実施される
大学入学共通テストは、多くの大学受験生が出
願しています。

特に現役生は、半ば強制的に高校から受験する
ように言われている場合も少なくないでしょう。

医学部受験生や歯学部受験生にとって、大学入
学共通テストを受ける意味をもう一度確認して
おきましょう。

国公立医学部、歯学部を受験するのであれば、
大学入学共通テストの受験は必須です。では、
私立医学部受験生、私立歯学部受験生にとって
はどうでしょう?

私立医学部入試、私立歯学部入試には大学入
学共通テスト利用入試を実施する大学もあり
ます。

河合塾が発表している「2021年度入試難
易度予想ランキング」を見てみましょう。

国公立医学部前期で、大学入学共通テストの
ボーダーライン得点率が最も高いのは東京大
学理科3類の91%です。最も低いボーダー
ライン得点率は79%で国公立医学部12大
学がここに位置しています。80%を切って
います。

私立医学部の大学入学共通テスト利用入試の
ボーダーライン得点率は、帝京大学医学部の
88%、順天堂大学医学部の87%、大阪医
科大学、関西医科大学の86%と続きます。

私立医学部の大学入学共通テスト利用入試で
河合塾がボーダーラインを最も低くしている
のは、埼玉医科大学の82%です。

国公立医学部と私立医学部では合否判定に
使用する科目が異なりますので単純に比較は
出来ませんが、私立医学部の大学入学共通テ
スト利用入試で合格することは、極めて難し
いことが分かります。

歯学部のボーダーライン得点率は医学部に
比べて下がりますが、国公立歯学部と私立
歯学部のボーダーライン得点率を比べると
大学入学共通テスト利用入試で私立歯学部
に合格することが難しいことが分かります。

ボーダーライン得点率が67%、68%の
国公立歯学部があります。一方で日本大学
歯学部のボーダーは76%、東京歯科大学、
日本歯科大学(東京)のボーダーラインは
72%です。

私立医学部入試、私立歯学部入試で大学入
学共通テストを利用して合格することは、
あまり考えない方がいいでしょう。大学入
学共通テストが思うように行かず、意気消
沈してしまうのは避けたいところです。

「上手く行けばラッキー」くらいに考えて
おいた方がいいと思います。私立医学部入
試、私立歯学部入試の本番は各大学の試験
だと考えて、大学入学共通テストは最後の
力試し、と考えるくらいがいいと思います。

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