医学部入試

私立医学部共通テスト利用のボーダーライン

昨日、大学入学共通テストを所管する独立行政
法人大学入試センターから、大学入学共通テス
トの科目別平均点が公表されました。

これは今年の共通テストを受験した235,267人
の成績を集計したものです。受験者のおよそ
半数弱になります。

これを見ると、どの科目も「10%程度平均点
が下がるかもしれない」と事前に考えられてい
たほどは、難化はしていないように思えます。
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さて、医学部受験生の皆さんは私立医学部の
大学入学共通テスト利用入試のボーダーライン
が気になると思います。

メルリックスでは鈴村学院長が、河合塾と
ベネッセ・駿台が発表した、私立医学部大学
入学共通テスト利用入試のボーダーラインを
まとめてくれました。

生徒用の資料ですので、ここに掲載すること
は控えますが、表面的な数字にあまりとらわ
れ過ぎなくてもいいのか、と感じます。

その理由として「2つのボーダーラインに差
がある」ということが挙げられます。

河合塾のボーダーラインとベネッセ・駿台の
ボーダーラインを比べると、おおむね河合塾
のボーダーラインの方が低くなっています。

例えば、愛知医科大学医学部の共通テスト
利用前期のボーダーラインは、河合塾が
83.0%としているのに対し、ベネッセ・
駿台は87.1%としています。4.1%の差が
あります。

愛知医科大学共通テスト利用前期の満点は
700点ですから、28.7点の差があることに
なります。

これは、河合塾のボーダーラインは合格可
能性50%、これに対してベネッセ・駿台
のボーダーラインは合格可能性60%に設
定しているからです。受験生が、この違い
を意識してボーダーラインを見るのは、
なかなか大変だと思います。

あくまで参考と考え、あまりとらわれ過ぎ
無い方がいいと思います。

ちなみに河合塾、ベネッセ・駿台ともに
最もボーダーラインが高い、としたのは
帝京大学医学部の共通テスト利用入試で、
河合塾は92.0%、そしてベネッセ・駿台
は95.0%としています。

得点率95.0%がボーダーラインというの
は、とてつもない数字だと思います。

またボーダーラインを最も低くしている
のは、河合塾もベネッセ・駿台も愛知医
科大学となっています。

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