医学部入試

大学入学共通テストには、53万5千人の受験生が
出願しました。50万人以上の大学受験生が出願
する、非常に大きな試験です。

これまでのセンター試験に代わり、より「思考力」
「判断力」を問う試験にする、と言われてきました。

今年実施された初めての大学入学共通テストの問題
を見ると、確かにこれまで以上にグラフや文章、写
真を読み取る問題が増えていました。

ただ、全ての科目でそうだったかと言えば、国語の
ようにセンター試験と変わらない印象の科目もあり
ました。

医学部受験生、歯学部受験生にとって重要な科目、
「数学ⅠA」「数学ⅡB」は、前年の平均点に比べ合
計で16.7点も平均点が上昇しました。出題者が、
受験生が戸惑わないように丁寧な誘導を付けたこと
が大きな要因と考えられます。

理科では、平均点の差が20点を超えたため得点調整
が行われました。平均点が高かった生物は、問題量が
少なくなり、選択肢が少ない問題も多くありました。

共通テスト初年度は、出題者の慎重な姿勢がうかがえ
ました。その結果、共通テスト全体として文系、理系
ともに平均点は上昇したと考えられます。

では、来年の共通テストも平均点は、今年と同程度に
維持されるでしょうか?

私は、そうは思いません。

少なくとも医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは、
「多少の難化はある」と考えていた方がいいでしょう。

出題者も今年は「おっかなびっくり」での出題だった
かもしれませんが一度試験を終えましたので、結果を
細かく分析して、自信を持って出題してくると思いま
す。

今年の問題以上に「思考力」を問われるのではないか
と思います。今年の問題に比べ「難しい」と感じる受
験生が多くなるのではないでしょうか?

ただ医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは、心配す
る必要はありません。

問題が難化しても、それは全ての受験生に共通です。
自分だけが難しく感じる、ということはありません。
「難しい」と感じれば、他の受験生も同じように「難
しい」と感じています。

共通テストの受験を予定しているのであれば、落ち着
いて準備を進めてください。

なお、国公立との併願をせず私立医学部、私立歯学部
専願であれば、「共通テストは受験しない」、という
選択肢は有力な選択肢だと思います。

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