医学部入試

東大を蹴って医学部へ

朝日新聞社のサイトの一つ、AERAdot.に「東大
合格を蹴ったのは9人、史上最優秀の入学辞退者
はどこに進学したのか?」というタイトルの記事
が掲載されました。

記事によれば、2021年一般選抜で東京大学に合格
したものの、入学手続きを取らなかった受験生が
9人いたということです。

入学辞退者が合格していたのは理科1類と理科2
類で、理科1類の辞退者が3人、理科2類が6人
でした。理科3類と文科1,2,3類では入学辞退者は
いませんでした。

東大を「蹴った」受験生の進学先ですが「東京大学
の入学辞退者のほとんどは、他大学の医学部に進ん
でいる。なかでも慶應義塾大学医学部は人気が高い。
この傾向は半世紀近く変わっていない。」と記事に
書かれています。

では、なぜ東京大学の入学を辞退するのでしょうか?
記事では、これまでの東大辞退者の心理として、い
くつかの推測を挙げています。

「理3志望だったが、共通テストの点が悪かったため
理1,理2に志望を変更。合格をしたものの医師への
夢は諦めきれず、他大学医学部へ進んだ」

「やっぱり最高峰の東大理3に行きたいという気持ち
が強く、入学せず再挑戦する」

「医師になりたいと思う気持ちが高まり、後期日程で
国立大学医学部を受験、あるいは浪人して再挑戦する」
などを挙げています。

以前、国立大学医学部教授のお子さんを、お預かり
したことがありました。東大理3と慶應医学部の
両方に合格し東大理3に進学しましたが、父親の
同僚の医学部教員達は「なんで東大?慶應でしょ」
という反応ばかりだったと話していました。

医学部教員の中には「東大より慶應」と考える人
が一定数いるようです。