医学部入試

国公立医学部合格者№1は東海高校ではなく、あの高校

東大合格者数や京大合格者数などの、大学の高校別
合格者数はよく目にします。その中に、国公立大学
医学部の高校別合格者数もあります。

今年4月の医学部入学者を対象にした2021年度の
高校別国公立大学医学部合格者数1位は、名古屋の
中高一貫男子校、東海高校の93人でした。東海高校
の国公立大学医学部合格者数1位は、14年連続と報
道されています。

確かに、浪人生も含むとは言え93人もの国公立医
学部合格者を出すというのは、凄いことだと思いま
す。

しかし、見方を変えれば「東海高校が№1」と単純
には言えないと思います。高校の1学年の人数も
考慮する必要があると思います。

東海高校のサイトを見ると、中学と高校を合わせて
募集人員は400人です。これに対して国公立医学部
合格者数90人で2位の久留米大学附設の募集要項
を見ると、募集人員は中学で160人、高校で40人
合計200人となっています。

高校3年生が400人の高校から、浪人生も含むとは
言え93人の国公立医学部合格者は間違いなく凄いこ
とだと思いますが、1学年200人の高校から国公立
医学部90人合格(浪人生を含む)という久留米大学
附設は、真の国公立医学部№1の高校と言ってもいい
ように思います。

1学年の半数近くが国公立医学部に進学する高校があ
る、というのは驚きしかありません。

東大合格者数でも同じようなことがあります。

東大合格者数が144人で高校別で1位の開成高校の
1学年は400人ですが、東大合格者数89人の筑波大
学付属駒場高校の1学年はわずか160人です。

単純計算ですが、開成高校からの東大進学率は36%、
これに対し筑波大学附属駒場高校からの東大進学率
は、55.6%にもなります。

予備校の医学部合格者数にも、同じような視点が必
要かもしれません。

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