医学部入試

昨日「文部科学省が方針を固めた」とお伝えした
オミクロン株などで、共通テストや大学入試を受
けられない受験生の救済策が正式に発表されまし
た。

文部科学省のホームページに「令和4年度大学入
学者選抜における受験機会の更なる確保について
(依頼)」という、国公私立大学の学長に向けた
依頼文が出ています。

この依頼文には「各大学におかれては、受験生
それぞれが置かれ得る状況に応じ、一人の受験生
も入学を志願する大学の入学者選抜の受験機会を
失うことのないよう、(中略)特段のご配慮をお
願いします」とあります。

共通テストは15日、16日に本試験、2週間後の
29日、30日に追試験が行われますが、両方の試
験が受けられない場合でも受験機会を失わないよ
うな配慮を求めています。具体的には、各大学の
個別試験だけで合否判定することを求めています。

文部科学省の要請を受けて、各大学がどのような
救済策を取るかは、それぞれの大学の判断になり
ます。

私立医学部の共通テスト利用入試で、共通テスト
を受けられなかった受験生を2次試験の小論文と
面接だけで合否判定することは、「公平性の確保」
の点から、難しいのではないかと思います。

私立歯学部の共通テスト利用入試も、ほとんどの
大学が2次試験を行います。医学部、歯学部各大
学の判断が待たれます。

私立医学部、私立歯学部の一般選抜では前期・1期
の追試験として後期・2期の受験を認めるのは問題
ないと思いますが、後期・2期を新型コロナウイル
スに感染したことで受けられなかった受験生の扱い
がどうなるのか、気になるところです。

文部科学省は、「4月以降の入学」も認めることを明
言していますので、後期・2期の追試験も可能では
あります。

ただ、「そうなった場合の入試問題はどうするのか」
など、課題は多いように感じます。

医学部受験生、歯学部受験生が受験機会を失うこと
のないような配慮は、ありがたいと思いますが「公
平性の確保」も考える必要がありそうです。

いずれにしても医学部、歯学部を持つ各大学の判断
が待たれます。

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