医学部入試

医学部受験で他学部には無い独特の入試に、地域枠
入試があります。私は、入学・卒業後の条件に問題
がなければ、医学部受験で地域枠を積極的に考えて
いいと考えています。

これは、大学受験で最も厳しい医学部受験で地域枠
は、一般枠に比べ合格最低点が下がる傾向にある
からです。

言葉を変えて言うと、「地域枠の方が合格チャンス
が大きいから」です。昭和大学医学部の一般枠と地
域枠の合格最低点を見ると、一般枠に比べ地域枠の
方が40点も低くなっています。もちろん、同じ日
に同じ問題、同じ配点で行われています。

ここで、お詫びと訂正です。関西医科大学の医学部
学校推薦型選抜の合格者についての12月24日の
ブログで「関西医科大学医学部学校推薦型選抜の合
格者は42名」としましたが、正しくは「52名」
でした、お詫びして訂正致します。単純な計算間違
いです。また、一般枠や地域枠など、それぞれの枠
ごとの合格者数を書きましたが、大阪府地域枠を書
き漏らしていました。このブログの読者からの指摘
で気が付きました。まことに申し訳ありません。

その関西医科大学医学部の大阪府地域枠には、北海
道の高校を卒業した生徒が合格していました。関西
医科大学学校推薦型選抜には一般枠の他に大阪府、
静岡県、新潟県の3つの地域枠があります。

学力試験対策は、それぞれの先生にお任せし最後の
仕上げ、面接対策は私がオンライン指導をしました。

この時、最も気を使ったのは「北海道出身者が、一
般枠もあり他の県の地域枠もある中、なぜ大阪府地
域枠なのか」です。

地域枠からの入学者は、入学・卒業後の義務を果た
してこその「地域枠」です。いくら優秀な受験生で
あっても、「義務」を果たさなければ、そもそも地域
枠の意味を成しません。

医学部の地域枠入試で学力以上に重要なのは「卒業
後、本当に残るか」です。面接では、そこを徹底的
に確かめて来ます。

医学部地域枠の面接を乗り越えるためには、「地域枠
の条件」、「その地域の医療事情」について、しっかり
答える必要があります。「その地域は、医師が不足し
ているから」では全く不十分です。大阪府なら、大阪
府内のどの地域で、どの科目の医師が不足しているの
か」「その地域の住民や地域的な特徴」などを答えら
れて初めて、「残る気持ちを持っている」と判断され
ます。

関西医科大学の大阪府地域枠に合格した生徒も、「北
海道出身ではあるが、大阪府の医療にこういったこと
で関心を持ち、大阪府内のこういった地域で医療を行
いたい」ということをしっかり言えるように準備をし、
合格をいただくことが出来ました。

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