医学部の情報を読み解く

私立医学部センター試験利用入試ボーダーライン(2020-01-23)

2020年度のセンター試験を終え河合塾と、
ベネッセ・駿台予備学校が共同運営する
データネットが、それぞれ私立医学部セン
ター試験利用入試のボーダーラインを発表
しています。

河合塾と、ベネッセ・駿台のデータネット
では、ボーダーラインの意味が違いますの
で注意してください。

河合塾のボーダーラインは、合格可能性
50%、データネット(ベネッセ・駿台)の
ボーダーラインは合格可能性60%を意味
します。当然、データネットのボーダー
ラインの方が若干、高くなります。

河合塾が発表した私立医学部センター試験
利用入試のボーダーラインで最も低い得点
率は、愛知医科大学センター試験利用入試
前期の83.0%で、2番目が藤田医科大学セ
ンター試験利用入試前期の84.0%、次が埼
玉医科大学センター試験利用入試の85.0%
となっています。

河合塾のお膝元、愛知県の私立医学部2校
のボーダーラインが低くなっています。
愛知医科大学、藤田医科大学のサンプル数
は十分にあると思いますので、信頼性は高
いと思います。

ベネッセ・駿台のデータネットによるボー
ダーラインで最も低い得点率は、杏林大学
医学部センター試験利用入試後期の85.0%
でした。センター利用後期ですから、サン
プル数が十分ではないかもしれません。

杏林大学医学部センター試験利用入試後期
を除くと杏林大学医学部センター試験利用
入試前期のボーダーライン得点率85.8%が
最も低くなっています。

次いで、愛知医科大学センター試験利用前
期の86.4%、獨協医科大学センター試験利
用の86.3%となっています。

これらのボーダーラインは大学が発表する
ものではありません。医学部入試の参考と
して考えてください。

なお、私立医学部のセンター試験利用入試
で、最もボーダーラインが高いとされたの
は、河合塾もベネッセ・駿台も帝京大学医
学部でした。河合塾のボーダーラインは得
点率92.0%、ベネッセ・駿台のボーダー
ライン得点率は、93.3%でした。

私立医学部センター試験利用入試は、2次
試験もあります。1次試験に合格したら、
2次試験の準備も手を抜かないようにして
ください。


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