厳しい医学部入試、歯学部入試の中で受験資格に
制限のある推薦入試、AO入試は「チャンスの大き
い入試」と一昨日、昨日とお伝えして来ました。
推薦入試(学校推薦型選抜)は名前のとおり、受
験するためには高校からの推薦が必要になります。
また、現役生にしか受験資格が認められていなか
ったり、評定平均値の縛りがあったりもします。
AO入試(総合型選抜)も受験資格に縛りがあり
ます。
受験資格に制限があるからこそチャンスも大きく、
自分に受験資格があれば、一度は受験を考えるこ
とをお勧めします。
推薦入試(学校推薦型入試)やAO入試(総合型
選抜)は、大学によって試験内容が異なりますの
で、試験内容をきちんと把握した上で自分にあっ
た試験内容の大学を探すといいでしょう。
推薦入試(学校推薦型選抜)、AO入試(総合型
選抜)はチャンスの大きい医学部入試、歯学部
入試であることは間違いないのですが、気を付
けなければならないことがあります。
「医学部、歯学部は指定校推薦入試であっても
合格するとは限らない」ということです。他の
学部であれば、例え人気難関校であっても指定
校推薦入試で不合格になることはほとんど無い
ようですが医学部、歯学部の場合はそうは行き
ません。
昨年の聖マリアンナ医科大学指定校推薦入試で
は、志願者57名に対し合格者は23名、不合格
者は34名で不合格者の方が多くなっています。
指定校と公募を併願出来るとは言え、他学部では
考えられない指定校推薦入試でしょう。指定校推
薦入試であっても非常に厳しい入試です。
そうであれば、一般入試(一般選抜)も単に頭
に入れるだけでなく具体的に準備をする必要が
あります。
推薦入試、AO入試を受験する場合、一般入試
の準備をどの程度やるのかが悩ましいところで
す。受験生としては、推薦入試やAO入試に全
力を傾けたいところでしょうが、一般入試を無
視するわけにもいきません。毎年、受験生の皆
さんが悩むところです。
さらに、今年は特殊事情があります。新型コロ
ナウイルスの影響で試験日程が繰り下げられる
可能性があります。萩生田光一文部科学大臣も
繰り下げの可能性に言及しています。
今年は推薦入試(学校推薦型選抜)、AO入試
(総合型選抜)と一般入試までの時間が短く
なる可能性があります。どうやら推薦入試、
AO入試の出願期間が繰り下げられそうな状況
です。一般入試も後ろに下げられればまだいい
のですが、後期入試もありますし、4月には入
学式を行わなければなりませんので、一般入試
の日程を動かすのは難しいようにも思います。
特に今年は推薦入試、AO入試を受験する場合、
一般入試の準備をどうするかを十分に考える必
要があります。