医学部再受験

東京医科大学の2026年度入試が判明、推薦は44名募集、学士は2名

 

目 次

1,東京医科大学の学校推薦型選抜の募集人員は44名と多い

2,昨年の推薦入試の結果と入試情報の大切さ

3,東京医科大学の学校推薦型選抜で合格するために

4,今年の東京医科大学推薦入試はどうなる?

5,東京医科大学の学士選抜

 

1,東京医科大学の学校推薦型選抜の募集人員は44名と多い

 

東京医科大学が2026年度医学部医学科入試について発表しました。

学校推薦型選抜(推薦入試)の募集人員は全ての枠を合わせると44名と、かなり多い募集人員です。

受験資格を満たす医学部志望者の皆さんは、一度は受験を検討するといいでしょう。

 

東京医科大学の学校推薦型選抜(推薦入試)は一般枠や英語検定試練利用など7つの枠に分かれています。

また、7つの枠を最大3つまで併願することも出来ますので、一層チャンスが広がります。

 

募集人員は一般公募枠が20名以内、茨城県地域枠が8名以内、新潟県地域枠が3名以内、埼玉県地域枠と群馬県地域枠が各2名以内、全国ブロック別が6名以内、英語検定試験利用が3名以内となっています。

 

2,昨年の推薦入試の結果と入試情報の大切さ

 

昨年の入試結果を見ると「3名以内」の新潟県地域枠の合格者は1名でしたが、その他の枠は最大人数の合格者でした。

新潟県地域枠は志願者が5名と非常に少なく、合格基準を他の枠と合わせると「1名合格」としかならなかったと思われます。

恐らく合格した1名は、他の枠の合格者と遜色のない試験成績だったのですが2位以下の受験生の試験成績は合格者と開きがあったと考えられます。

 

東京医科大学では推薦入試の合格最低点を公表しています。

それによると172点満点で一般公募の合格最低点は107点、茨城県地域枠は101点、新潟県地域枠は103点、埼玉県地域枠は115点、群馬県地域枠は101点となっています。

 

恐らく、基準点を100点としたのではないかと思われ、新潟県地域枠の1位の受験生は103点でしたが、2位の受験生は100点を下回ったと考えていいと思います。

逆に募集人員2名以内の埼玉県地域枠では、成績2位の受験生が115点と高い点数だったので3位の受験生は地域枠では合格出来なかったと考えていいでしょう。

 

ただ、先ほども触れましたが東京医科大学学校推薦型選抜は「募集枠」の併願が出来、一般公募と埼玉県地域枠の併願が可能です。

埼玉県地域枠の試験成績3位の受験生は、合格最低点107点の一般公募で合格したのかもしれません。

東京医科大学推薦入試は、「どう併願するか」も重要です。

 

この話からも分かるように、医学部受験では正確で詳細な情報が必要です。

昨年、メルオンから東京医科大学推薦入試に3名が受験し2名が合格しましたが、そのうちの1名は「併願しておいてよかった」でした。

 

3,東京医科大学の学校推薦型選抜で合格するために

 

東京医科大学の学校推薦型選抜の出願資格は「評定平均4.0以上」で一般公募は「現役生のみ」、ですが他の枠は「1浪生まで」です。

また、茨城県、新潟県、埼玉県、群馬県の地域枠は、どの地域枠も出身地制限はなく、全国どこの受験生も出願可能です。

東京医科大学の推薦入試の試験内容は「数学と理科の基礎学力検査」と「小論文」、「面接」、「書類審査」になります。

 

パッと見たところ英語の試験は無いように見えますが、2題出題される小論文のうち1題は英語の試験と言っても良さそうな問題です。

この「英語小論文」は毎年、少しずつ変化していますが「英語力が必要」と言う点は変わりません。

 

もう1題の「日本語小論文」もなかなか手強い小論文です。

 

東京医科大学の推薦入試では基礎学力検査以上に2題の小論文が合否を分けます。

基礎学力検査対策はどの受験生も出来ますが、「東京医科推薦の小論文対策」は、なかなか難しく、東京医科大学推薦入試の小論文対策を的確に行った受験生とそうでない受験生では差が付きます。

 

東京医科大学の学校推薦型選抜を受験するのであれば、小論文対策も忘れないでください。

 

また、面接と出願書類にも配点が付いていますので、面接と出願書類も手を抜くことは出来ません。

東京医科大学が望む、「面接の答え」と「出願書類」を準備してください。

自分が満足しても東京医科大学が満足しなければ、高い評価は得られません。

 

4,今年の東京医科大学推薦入試はどうなる?

 

昨年の東京医科大学学校推薦型選抜一般公募には93名が志願し20名が合格しています。

倍率は4.65倍と、一般入試に比べるとかなり低い倍率でした。

 

今年は昭和医科大学が募集人員10名で新たに公募推薦を実施します。

また、昨年から日本大学医学部も公募推薦を始めましたが、今年は試験科目から理科を除外し英語と数学のみとします。

 

首都圏の医学部学校推薦型選抜に受験生はどう動くのか、注意して見て行く必要があります。

 

3つの医学部推薦入試は、それぞれ試験内容が異なります。

「どの大学の試験内容が自分に合っているか」も考えるといいでしょう。

 

5,東京医科大学の学士選抜

 

昨年から始まった東京医科大学の学士選抜は今年も募集人員2名で行われます。

メルオンから2名が1次試験に合格しましたが、残念ながら2次試験に合格することは出来ませんでした。

「非常に優秀」と感じた2名が合格出来ませんでしたので、恐らく素晴らしい人材が集まったのだと思います。

こういったことから、私は「学士選抜の募集人員を増やすのではないか」と思っていましたが、昨年と同じ2名の募集となりました。

 

昨年、東京医科大学の方と話した際に学士選抜について「どういった人が入学し、入学後どういった学生となるのか分からないので2名とした」と話してくれました。

学士選抜で入学した学生の入学後の状況を見ているところのようです。

 

学士選抜も、基礎学力検査は学校推薦型選抜と同じ問題が使われます。

2題の小論文も同じ問題となります。

 

ただ、面接は学校推薦型選抜と異なりMMIになりますので、学士選抜を受験する際には、MMI対策を進めてください。

 

昨年は38名が受験し、1次試験合格者は23名でした。

そして23名の1次試験合格者からの2次試験合格者は2名で、倍率19倍の医学部入試となりました。

なお、昨年の合格者は2名とも男性でしたが、「たまたま」と考えて構いません。

東京医科大学は、男女差別等は一切していません。