受験生にとって「何のために勉強をするのか」と言われれば、
勉強することには様々な意味があるものの、まずは
「志望校に合格するため」でしょう、と昨日お伝えしました。
「志望校に合格するための勉強」とは
「志望校の入試当日、そこで出題される問題を解くための勉強」であり、
もっと言えば
「志望校の入試で出題される問題で合格最低点はいつでも確実に取れるようにするための勉強」
です。
受験生にとって、どんな問題でも解ける力を付けることは
理想ですが、受験勉強に使える時間は限られていますので
志望校の入試で出題されない問題までも解けるようにすることは、
ひとまず置いておいていいでしょう。
例えば私立医学部受験生にとって、
国公立の医学部では出題されるが私立の医学部では
出題されない問題は、解けなくても自分の志望校(私立医学部)
合格に影響はありません。
私立歯学部生にとっても国公立歯学部
で出題されても私立歯学部では出題されない問題は解けなくても、
志望校(私立歯学部)に合格することについては問題ありません。
入試までの時間が限られている受験生にとって大切なことは
「どこまでやればいいのか。どこから先はやらなくていいのか。」
ということです。
私立医学部や私立歯学部を専門にしている予備校であれば、
そこを考えたテキスト、カリキュラムでしょうが、そういった予備校に
行っていない受験生はどうすればいいのでしょうか?
夏休みなどにそういった予備校の講習や合宿を受けてその時に
詳しく聞くこともいいと思いますが、予備校に頼らなくてもある程度
はできます。
まず志望校の過去問を解いて下さい。
今の時点で解ける必要はありません。
入試の時にこれが解ければいいんだと
考えてみて下さい。
3年程度の過去問を解けば、自分が目指す
ゴールがある程度見えてくるでしょう。
その過去問で合格最低点を確実に取るための勉強を
意識してください。
全問正解の必要はありません。
自分でどこまでが必要なのかを考えて勉強を進めてください。
「合格最低点は、いつでも取れるようにするための勉強」で
大切なことがもう一つあります。
「時間」という点です。
これについてはまた次回に。