2015年度医学部一般入試の出願受付が12月8日(月)
から始まりました。この12月8日(月)から出願書類の
受付を開始したのは、埼玉医科大学、杏林大学医学部、
順天堂大学医学部、金沢医科大学、愛知医科大学、
藤田保健衛生大学、兵庫医科大学、川崎医科大学の
8校です。このうち埼玉医科大学は前期だけでなく後期
の出願も同時に受付を開始しました。
また翌12月9日(火)から岩手医科大学医学部も出願受付
を開始しました。
受付開始となると「早く出さなきゃ」と気持ちが焦るかも
しれませんが、早く出願することより出願書類をしっかり
書いて出すことの方がよほど大切です。
特に4つの医学部の1次試験が重なる1月25日や2月2日
の受験校は十分考えて出願する必要があります。
例えば1月25日は埼玉医科大学(前期)、藤田保健衛生大学(前期)、
近畿大学医学部(前期)、川崎医科大学の1次試験が重なりますが、
単純な入試難易度を考えると募集人員も多い川崎医科大学の
難易度が最も低くなります。だからと言って単純に川崎医科大学と
決めていいのでしょうか?
川崎医科大学の配点は英語100点、数学100点、理科(2科目)150点
と理科の配点が低くなっています。川崎医科大学に次いで入試難易度
から考えるとチャンスが大きいのは埼玉医科大学(前期)です。この
埼玉医科大学(前期)の配点は英語150点、数学100点、理科(2科目)
200点です。
英語が得意だったり数学が苦手だったりすると川崎医科大学
より埼玉医科大学(前期)を受験した方が合格の可能性は高く
なるかもしれません。理科に自信がある医学部受験生も
埼玉医科大学の方がいいかもしれません。
一方で、忘れてはならないのは埼玉医科大学(前期)では
小論文に50点の配点があることです。埼玉医科大学の
小論文は現代国語と言ってもいいような小論文です。
このことも考慮して医学部の受験校を決める必要があります。
更に考えなければならないのは「移動」です。
埼玉医科大学(前期)も川崎医科大学も試験会場は東京と
倉敷の1ヶ所ずつです。埼玉医科大学(前期)の1次試験を
受験するためには東京の五反田まで行く必要があります。
川崎医科大学なら倉敷の川崎医科大学まで行く必要が
あります。このことも考える必要があります。
藤田保健衛生大学(前期)、近畿大学医学部(前期)も
入試難易度が上ったとしても受験生によっては、
それぞれの大学を薦めたい場合があります。
この他にも様々な要因を考え合わせ受験校を決めて
下さい。決め切れないのであれば焦って出願する必要
はありません。納得行くまで考えたり相談したりして下さい。