今年度の入試の結果がまとまりつつありますが、毎年この時期は
週刊誌が「東大合格速報」などの特集を組みます。
昨年は、メルリックスで個別授業をしていた生徒が東大の理科Ⅲ類に
合格しましたので、私も興味を持って週刊誌を読みました。
今年も、東大合格速報を読みましたが、気になる事がありますので、
今日は医学部入試から外れますが少しお伝えします。
週刊誌は読者に買ってもらわなければなりませんので、どうしても
読者の関心を引くようなタイトルや記事になりがちです。その一つが
「高校別東大合格者ランキング」です。
「東大に合格することこそが大学入試で最高の結果」といった感じを
強く受けます。このことについてこれ以上は触れませんが、高校別
ランキングを見るにしても「こんな点にも目を向けてはいかがでしょうか」
ということをお伝えします。
週刊朝日4月1日号には高校別の東大合格者数の表が掲載されています。
高校別に文科Ⅰ類から理科Ⅲ類まで現役、浪人それぞれの合格者数が
分かるようになっています。
この表の1位は開成高校で今年の東大合格者数は169名でした。
2位の筑波大附属駒場高校が102名ですから、かなりの差です。
開成高校は、もう何年も東大合格者数日本一となっています。
この表には高校の卒業生数も載っているのですが、それによると
開成高校の今年の卒業生数は400名、筑波大附属駒場高校の
卒業生数は162名で開成高校の半数にも足りていません。
しかし東大合格者数は開成高校の半数を優に超えています。
東大に行くなら合格者数日本一の開成高校と考えるのか、
開成高校より東大への進学率の高い筑波大附属駒場高校と
考えるのか、それぞれだと思います。
各予備校も東大合格者数を競っていますが、生徒数が多ければ
合格者数も多くなるのは、ある意味当然とも言えるでしょう。
単に合格者数だけに目をとらわれない方がいいかもしれません。
週刊朝日、サンデー毎日ともに「東大合格者実名アンケート」も
掲載されています。そのアンケートには通っていた予備校も
書かれています。それを見ると予備校を掛け持ちしていた受験生が
少なくないことが分かります。
そのアンケートを見ると「東大現役合格No,1」と謳う予備校は
メインの予備校としては使われていなかったようにも思えます。
私立大学の医学部や歯学部入試とは直接関係ありませんが、
東大合格者数の記事を見ていて、感じたことをお伝えしました。
明日は、現役での医学部、歯学部に合格するためのポイントについて
お伝えします。