前回、「医学部は本当に難しいのか」というテーマで、
一般入試のボーダーライン偏差値の話をしましたが、
医学部の一般入試には
“センター試験利用入試”
がありますので、今回はこちらの話をしましょう。
医学部のセンター試験利用入試は、
獨協医科大学
杏林大学
順天堂大学
昭和大学
帝京大学
愛知医科大学
藤田保健衛生大学
大阪医科大学
近畿大学
の9大学の医学部入試で実施されています。
更に、来春入試では、新たに
兵庫医科大学医学部
が定員10名で実施します。
国公立大学の受験者は、センター試験を
医学部受験生に限らず受験しますので、国公立を含めて
センター試験を使っての医学部の入試難易度を見てみましょう。
まずなんと言っても、東京大学を見てみましょう。
東大の理Ⅰですと
駿台さん、河合さん、代ゼミさんのセンター試験ボーダー得点率は
89.4%~90.4%です。
(それぞれに違った数値が出されています)
理Ⅱだと89.4%~89.7%です。
東大に合格するためには
センター試験で9割をとらないとダメなんですね。
さて、医学部を見てみましょう。
東大のお隣り、東京医科歯科大学の医学部はどうでしょう。
センター試験ボーダー得点率は
89.9%~90.0%です。
東大理Ⅰとほとんど同じですね。
では私立の医学部だとどうでしょう。
前回に続き、帝京大学医学部を見てみましょう。
帝京大学医学部のセンター試験ボーダー得点率は、なんと、
91.0%~92.0%です。
東大理Ⅰ | 東大理Ⅱ | 医科歯科大 医学部 |
帝京大 医学部 |
89.4~90.4% | 89.4~89.7% | 89.9~90.0% | 91.0~92.0% |
東大に入るより難しいことになります。
これは私が勝手に言っているわけではなく、
駿台さん、河合さん、代ゼミさんが揃って言っているのです。
「東大より帝京大学医学部に合格することの方が難しい」
次回、更に続きます。