医学部受験では、2次試験についても十分考える必要があります。
今回は医学部入試の2次試験で課せられることの多い
小論文についてお伝えします。
医学部の小論文は、岩手医科大学や順天堂大学医学部のように
1次試験の際に書いてしまう医学部もありますが
合否判定の材料としては2次試験の際に用いられ、
1次試験受験時に、小論文を書いたとしても全員の小論文を
採点するわけではなく、1次試験合格者の小論文のみを評価、採点します。
さて医学部の小論文は、課題文を読ませ、それを基に自分の考えを書く
パターンが主流です。
これに要約が加わったりと大学によって多少の違いはありますが、
まずはこの課題文型を意識すべきでしょう。
この課題文型の他に例えば昨年の関西医科大学の
「医療における『絆』について」のように一つのテーマについて
自分の考えを述べさせる、テーマ型や
順天堂大学医学部や東海大学医学部の小論文のように
写真や詩から感じたことを書かせる、
資料型があります。
医学部小論文は、いずれのパターンの準備も大切なことは
「時間を計って書いたら必ず他人に見てもらう」ことです。
小論文は、とりあえずマス目が埋まれば書いた本人は
「それなりに書けた」と思うものです。忘れてならないのは、
「書いたものが他人にどう見えるか」です。
医学部小論文を評価、採点するのは医学部の教員です。
日頃、医学論文などを読んでいる理系の教員の目にどう写るかが大切です。
文学の香りあふれる美文、名文が求められているわけではありません。
1日に100枚、200枚の小論文を読む、読まされる採点官の求める
小論文は何かを考えてみて下さい。
できれば、この辺りの事情に詳しい人に練習で書いた小論文を見てもらうといいでしょう。
市販の医学部小論文対策本では、必要以上に高いレベルの小論文を
求めているものもありますが、これに惑わされる必要はありません。
再受験生を除けば、あくまで医学の専門教育を受ける前の、高校3年生などの
受験生が書くものですから、難しく考え過ぎる必要はありません。
ただ、書き慣れることは大切です。
少なくとも試験時間内に書き終えなければ
なりませんので、書き慣れることは意識して準備をして下さい。