本日、第110回医師国家試験の合格発表がありました。
出願者は9,759人、受験者は9,434人そして合格者は
8,630人で合格率は91.5%でした。
この結果、8,630人の方が新たに医師として巣立つことに
なりました。
昨年の医師国家試験の合格率は91.2%で合格者は
8,258人でしたので合格率が若干上昇し、合格者数も
昨年に比べ372人増えました。
受験者も377人増えていますので受験者が増えた分、
合格者も増えたといった感じです。
国立大学、公立大学、私立大学に分けて見ると国立大学の
新卒と既卒を合わせた合格率は91.7%、そのうち新卒の
合格率は94.4%でした。公立大学の合格率は95.4%、
そのうち新卒の合格率は97.0%でした。私立大学では
全体の合格率は91.6%で新卒の合格率は94.2%でした。
さて、大学別の合格率を見ると新卒・既卒を合わせた
合格率トップは自治医科大学と和歌山県立医科大学の99.1%、
次が東京医科大学の98.5%、次が東京慈恵会医科大学と
順天堂大学医学部の98.2%でした。ちなみに国立大学の
合格率トップは千葉大学医学部の96.6%でした。
新卒合格率に目を転じると新卒全員合格、100%合格を
達成したのが和歌山県立医科大学、東京慈恵会医科大学、
順天堂大学医学部、近畿大学医学部の4校でした。
このうち6年生全員を卒業させての100%合格を達成したのは
東京慈恵会医科大学と順天堂大学医学部の2校でした。
和歌山県立医科大学は6年生のうち4名を卒業させていません。
また近畿大学医学部は6年生24名を卒業させていません。
医師国家試験合格率が新聞などで報じられる時には
新卒・既卒を合わせた大学全体の合格率だけが
報じられることがほとんどですが、本当は細かく
見ていかないとそれぞれの大学の本当の姿は
見えてきません。
私達は今日も、スタッフが厚生労働省まで行って、
合格発表と同時に詳細なデータを入手し早速、
医師国家試験合格者のデータを分析しています。
こういったことの一つひとつの積み重ねが生徒の
皆さんの受験校を決める際に役立つと考えています。
尚、医師国家試験合格者、合格率の詳細データは
6月発行予定の私立医歯学部入試総括の2016年度に
掲載いたします。