近畿大学医学部はセンター試験利用入試を行っていますが、
これをC方式と呼んでいます。
近畿大学医学部C方式は前期、中期、後期と3回行われますが
募集定員はそれぞれ異なり、さらに合否判定に使用する科目も
前・中期と後期とでは異なります。
近畿大学医学部のセンター試験利用入試(C方式)の受験を
考える時には、前・中・後期の相違点もしっかり把握するようにして下さい。
さて、2016年の入試結果ですが、C方式前期は募集定員10名に対し
643名が出願し15名が正規合格となり、補欠11名のうち2名が
繰り上げ合格となりました。この結果C方式前期は募集定員10名に対し
総合格者は17名でした。
C方式中期は募集定員3名に対し158名が出願し正規合格者3名で
繰り上げ合格はありませんでしたので総合格者数も3名でした。
最後に2016年度の近畿大学医学部C方式後期の入試結果ですが
募集定員は、さらに少なく2名で、志願者は76名でした。正規合格者は
定員2名に対し12名と多く、繰り上げ合格はありませんでした。
さて、近畿大学医学部C方式で注意したいのは、C方式からの入学者です。
2016年度の近畿大学医学部C方式(センター試験利用入試)の合格者は
前期が17名、中期が3名、後期は12名で募集定員15名に対し合計32名でした。
注目してもらいたいのは、この近畿大学医学部C方式32名の合格者のうち
入学者は5名だということです。C方式だけを見れば入学者は定員を10名も
下回っています。
このことから考えなければならないことは2つあります。まず1つめは
「近畿大学医学部にC方式で合格できるような受験生は、近畿大学より
志望順位の高い医学部に合格することが多い。それだけハイレベルの
入試である」ということです。
もう1点は「近畿大学医学部はC方式で定員を充足できなくてもかまわないと
考えている。つまり、C方式以外の入試で定員は補充するので、C方式以外の
合格者は多くなる」ということです。
近畿大学医学部入試は様々な方式で行われますが、受験を考える際には、
それぞれの試験の内容をよく理解することが大切です。