医学部の情報を読み解く

医学部の入試難易度ランキング(2019-06-07)

医学部受験生の皆さんは志望校を選ぶ際に、
偏差値で表された医学部入試難易度ランキン
グを参考にされると思います。ボーダーライ
ン偏差値を示した、いわゆる「偏差値ランキ
ング」です。

この入試難易度「医学部の偏差値ランク」は、
模擬試験を主催する予備校などから、それぞ
れ発表されます。河合塾からは既に、来年度
入試の入試難易予想が発表されています。
駿台予備学校や進研模試を主催するベネッセ
からは、入試難易度の発表はまだなされてい
ません。

私は、模試の受験者数や受験者層を考えると
河合塾の入試難易予想ランキングが最も実際
の入試難易度に近いと考えています。とは言
え、河合塾のボーダーライン偏差値だけを見
るのではなく駿台予備学校やベネッセの入試
難易度(ボーダーライン偏差値)と合わせて
考えるのがいいでしょう。

さて、河合塾が5月28日に発表した入試難易
予想を見てみましょう。

まず、河合塾の入試難易予想の偏差値は2.5
刻みになっていることを確認しましょう。
河合塾の入試難易予想で、私立医学部31校の
中で最もボーダーライン偏差値が高いとされて
いるのは、慶應義塾大学医学部の72.5です。

慶應義塾大学医学部に続くのは、ボーダーラ
イン偏差値70.0の東京慈恵会医科大学、日本
医科大学、順天堂大学医学部です。産業医科
大学も、このランクに入っています。

そして、この偏差値ランクにはもう1校、開
設5年目の東北医科薬科大学医学部(A方式)
が入っています。

東北医科薬科大学医学部は、旧設医学部と言
われる昭和大学医学部、大阪医科大学などよ
り河合塾のボーダーラインでは、ワンランク
(偏差値で2.5)上に置かれています。

開設5年目の東北医科薬科大学医学部(A方式)
が昭和大学医学部や大阪医科大学より難しいと
されています。詳細は省きますが、こういう理
由での結果だろうと想像は出来ますが、医学部
受験生の感覚からすると、この難易度には違和
感があるかもしれません。駿台予備学校の昨年
6月の偏差値ランクを見ると昭和大学医学部、
大阪医科大学は、東北医科薬科大学医学部(A
方式)より偏差値で5以上、上位に置かれてい
ます。河合塾とは逆のランキングです。

駿台予備学校、ベネッセコーポレーションの
来年度入試に向けた「医学部の偏差値ランク」
は、まだ発表されていませんが、昨年の偏差値
ランクはありますので、明日は河合塾の入試難
易度ともう少し比較してみましょう。

かなり違いがあります。