医学部の情報を読み解く

医学部の偏差値を比べる 私立編3

昨日と一昨日は、河合塾、駿台予備学校、
ベネッセそれぞれが発表している「医学部の
偏差値」を見て来ました。

東京医科大学と日本大学医学部の2校、日本
医科大学と順天堂大学医学部の2校のどちら
の医学部の入試難易度が高いかを河合塾、駿
台予備学校、ベネッセの3者が発表している
最新の偏差値で見ると、河合塾、駿台予備学
校、ベネッセで見解が全く異なっていました。

医学部受験生の皆さんが、医学部の受験校を
決める際に予備校などが発表している「医学
部の偏差値」を見ると思いますが、絶対的な
物ではないことも知っておいてください。

さて、本日は河合塾、駿台予備学校、ベネッ
セが発表している最新の「医学部の偏差値」
から、最も入試難易度が低いとされる医学
部を見てみましょう。

あらかじめお伝えしておきますが、これは
あくまで偏差値で表された入試難易度の話
で、入試だけの話です。その大学の医学部
全体の話とは異なることを理解してくださ
い。

さて、河合塾の入試難易度予想の、医学部
の偏差値で最も低い偏差値は、獨協医科大
学、埼玉医科大学、北里大学医学部、川崎
医科大学の62.5です。

駿台予備学校の合格目標ラインでは、川崎
医科大学の偏差値55が最も低い偏差値に
なっています。

ベネッセの医学部の偏差値で最も低い偏差
値は、獨協医科大学と川崎医科大学の61
としています。

河合塾、駿台予備学校、ベネッセに共通な
のは、川崎医科大学です。どうやら私立医
学部で最も入試難易度が低いのは川崎医科
大学と考えて良さそうです。

川崎医科大学の入試難易度が私立医学部の
中で最も低いとされるのは、試験会場と学
費が大きく影響していると考えられます。

川崎医科大学一般入試の1次試験会場は、
岡山県倉敷市の川崎医科大学キャンパス
のみとなっています。連日、医学部入試が
続く中、東日本の医学部受験生は、なかな
か倉敷までは行きにくいのが現実です。

また、川崎医科大学の6年間の学費は私立
医学部で最も高い4.550万円です。

この2点から医学部受験生が川崎医科大学
の受験を避ける傾向にあり、そのことが入
試難易度に繋がっていると考えられます。