実質的に今年最後の模試と言っていい第3回
全統マーク模試の結果分析から、私立医学部
の志望動向をお伝えしてきました。
本日は、前年の第3回全統マーク模試の志望
動向と比較して、最も減少が大きい私立医学
部についてです。
前年の同じ模擬試験で、合格可能性判定を求
めた受験生の数を100とした際に、今年の
模試では79であった医学部が2校ありまし
た。
昨年、マイナスイメージが広まった東京医科
大学と日本大学医学部(A方式)です。
今年の第3回全統マーク模試は、30万4千
人が受験しましたが、この内訳は現役26万
人、浪人4万4千人で、85%が現役生で
した。
今年の第3回全統マーク模試が行われた時
期は10月中旬から11月初めにかけてです。
(ちなみに、メルリックス学院では、11月
3日に実施しました。)
この時期、浪人の医学部受験生は昨年の経
験から、医学部一般入試を具体的にイメー
ジ出来ています。一方現役生は、推薦入試
もあり、まだ医学部入試を現実的にイメー
ジ出来ておらず、入試日程もあまり気に
していない受験生が多い状況です。
私立医学部一般入試の具体的な受験校は
考えておらず「とりあえず受けたい医学部
を書く」という現役生がこの時期は、まだ
多いように感じます。その結果、マイナス
イメージのある東京医科大学、日本大学医
学部を書かなかった現役生が多かったので
はないかと思います。
実際の東京医科大学一般入試、日本大学医
学部(A方式)の志願者が2割も減るとは
思えません。
東京医科大学は、むしろ志願者増となるの
ではないかと私は考えています。
国立大学医学部との併願が多い、日本医科
大学、昭和大学医学部も前年と比べた指数
は、88と89で志願者減の様子ですが。
実際の志願者は若干減少するかもしれませ
んが、1割まで減少するかは疑問です。ど
ちらの大学も根強い人気があります。
同じように国公立大学医学部との併願が
多い、順天堂大学は前年と比べ99、関
西医科大学は101とこの2校は前年並
みとなっています。
先程も述べましたように、実際の私立医
学部の志願者数が模試の結果どおりにな
るとは、考えない方がいいでしょう。
あくまで、受験校を考える際の参考程度
とした方がいいと思います。