「国公立医学部に合格者の多い高校ランキ
ング」というタイトルの記事がありました。
この記事は、過去5年の国公立医学部（医
学科）合格者数を高校別にまとめたもので
す。一般読者の興味を引きそうな記事で、
医学部受験生やご家族の皆さんも気になる
記事かもしれません。
ベスト２０を見るとトップの東海高校から
灘、洛南、ラ・サール、開成と私立の中高
一貫校が続きます。20位までに入った公
立高校は10位の札幌南、13位の熊本の
2校のみです。北海道には北海道大学、
旭川医科大学、札幌医科大学と3校の医学
部があり、さらに地域枠もあることから、
札幌南高校からの医学部合格者が多くなっ
ている面もあると思います。
こういった「ランキング」を見ると、「私
立中高一貫からでないと国公立医学部には
合格出来ないような気分になってしまうか
もしれませんが、そんな勘違いをしないよ
うにしてください。
大学入試は、あくまで受験生一人ひとりが
自分の力で志望校の合格を目指します。
「あの高校に入れば医学部に行ける。あの
高校に入らなければ医学部には行けない」
ということは全くありません。
繰り返します。医学部入試の合否は、受験
生自身の入試当日の力によって決まります。
仮に、進学した高校が第一志望ではない高
校であったとしても、それは高校入試ある
いは、中学入試の時の話です。
当時の自分と現在の自分とは違うことを忘
れないでください。ご家族も、そのことを
理解してください。
自分の高校が、国公立医学部に合格者を多
く出している高校であっても、そうでなか
ったとしても、「医学部入試で問われるのは
自分自身の力だけ」ということをしっかり
頭に置いて医学部入試に立ち向かってくだ
さい。
