私立医学部だけでなく、日本の医学部全体の中でも
「最高峰」と言ってもよさそうな慶應義塾大学医学
部の1次試験が明日行われます。
少し前になりますが、慶應義塾大学医学部と東京大
学理科Ⅲ類の両方に合格し、東京大学理科Ⅲ類に進
学した生徒がいました。この生徒の父親は、国立大
学医学部の教員でした。息子を東京大学に進学させ
たことについて医学部の同僚からは「臨床医にさせ
るなら、なぜ慶應に行かせなかったんだ」と何人か
らも、言われたそうです。
どうやら医学部教員の中には「臨床医を目指すなら
東大医学部より慶應医学部」と思っている人たちが
少なくないようです。
さて、慶應義塾大学医学部の志願者は、募集人員66
名に対し、1391名でした。前年の志願者数を137名
下回りました。なお、募集人員も前年より2名少なく
なっています。これは、10年間の期限付きで認めら
れていた入学定員の増員の期限が切れたためです。
慶應義塾大学医学部の英語は、大学入試全体の中でも
「難しい」と言ってもいいでしょう。大問数が変化す
ることもありましたが、出題内容そのものは基本的に
変化していません。
慶應義塾大学医学部で差がつくのは英作文だと思いま
す。過去問で「慶應の英作」に慣れておくことが重要
です。限られた時間の中で、慶應義塾大学が指示する
英文を書くことに慣れておいてください。長文問題で
の長文の内容を受けての英作文は、長文を読むところ
から英作文を意識して読むといいでしょう。
慶應義塾大学医学部の数学は大問4題で、問題の難易
度も高いものがあります。4題のうち、最初の1題は
小問集合で、まずはここでしっかり点を取っておき
たいところです。大問の2題目以降は手強い問題が
揃っていますが、問題によって若干難易度に差があ
ります。試験時間に余裕はありませんので、自分に
とって解きやすい問題を見極め、その問題から解い
ていくことが重要です。
また、似たような確率漸化式の問題がよく出されて
いるので、過去問で慣れておくといいと思います。