私立医学部入試には推薦入試(学校推薦型選抜)やAO入試(総合型選抜)もあります。
その試験内容は大学によって様々です。
帝京大学医学部推薦入試、近畿大学医学部推薦入試、久留米大学医学部推薦入試のように、
学力試験の比重が大きい大学も少なくありませんが、中には学力試験以上のポイントがある大学もあります。
例えば、東京医科大学の推薦入試では配点100点の基礎学力検査がありますが、これは数学、理科3科目の試験になりますが、問題そのものは難しくなく案外、差が付かないと思われます。
東京医科大学で差が付くのは、何と言っても配点36点の小論文です。
東京医科大学推薦入試の小論文は日本語小論文と英語小論文の2題が出題されます。
特に英語小論文は、与えられた英文を英語で要約し、英語で自分の考えを書きます。
殆どの受験生は、やったことの無いものだと思います。
東京医科大学の小論文の的確な準備をした受験生と準備をしていない受験生とでは、はっきりとした差が付くのは間違いありません。
面接にも24点の配点が付いていて、小論文と面接を合わせると60点になります。
基礎学力検査が4科目で100点ですから、小論文と面接の合否に与える影響は大きくなります。
東京女子医科大学推薦入試では、小グループ討論が重要になります。
小グループ討論の指導をしていると「勘違いしている」と思わざるを得ない受験生が少なくありません。
本人は、合格するために一生懸命にやっているのですが全く逆効果になってしまいます。
6名程度のグループで行う討論ですから、「やってはいけないこと」、「上手く討論に入っていけないときの対処法」などを理解することが大切です。
ただ、小グループ討論の流れを知るだけでなく、「合格するためのコツ」を学んでください。
北里大学医学部の指定校推薦入試では指定校の受験生ですから、学力試験は確認程度の扱いになります。
合否を分けるのは、2回行われる面接です。
この2回の面接は男子と女子を分けて行われますが、北里大学医学部の方にお聞きしたところ「一般的に女子の方が面接では男子を上回るので、男子と女子を分けた」とのことでした。
「男女を一緒にしてしまうと女子ばかりが合格してしまう」とも話していました。
このことからも分かるように、北里大学医学部指定校推薦入試では面接が重視されています。
本来は2回ともグループでの面接、討論だったのですが、コロナの関係でここ最近は、1回は個人面接になっていました。
コロナ禍も落ち着きを見せていますので、以前のように2回ともグループになるかもしれません。
北里大学医学部の方の話では、「グループなら受験生を比較できる」と話していましたので、
北里大学医学部指定校推薦入試を受けるのであれば、面接練習に力を入れて下さい。
金沢医科大学AO入試では、学力試験の配点は5科目合計で200点ですが、面接の配点は140点、自己推薦書には60点の配点が付いています。
明らかに、学力試験以上に面接と自己推薦書が合否を大きく左右します。
金沢医科大学AO入試で合格するためには、金沢医科大学が求めるような自己推薦書を提出し、AO入試の面接では、「何を見られているのか」を理解して準備ることが欠かせません。
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