私立医学部、私立歯学部の推薦入試、AO入試が本格化していきますが出願書類を書くことに手間取っている受験生も少なくないのではないでしょうか?
医学部推薦入試・AO入試、歯学部推薦入試・AO入試の出願書類を書く際には、書く内容が指定されていることがありますので、まず書く内容が指定されているのかを確認してください。
例えば、金沢医科大学AO入試の推薦書では「推薦者と出願者の関係を明瞭に述べ、出願者が将来、良医として成長する資質をどの程度備えているかについて、出来るだけ客観的に評価してください」とあります。
良医として成長する資質を客観的に書く必要があります。
ですから、「努力家だから必ず良医になる」ではダメで、なぜ努力家と言えるのかを具体的な事例を挙げて書かなければなりません。
東京女子医科大学推薦入試では、自己評価書の提出が求められますが、「特に医学を志す者として、自分自身の能力、意欲、適性などについて、どのように評価しているかを400字以内で記入してください」とあります。
自分で自分を評価するのですが「特に医学を志す者として」とありますので、「自分は医師を目指すにふさわしい人物だ」ということを、具体性を持って書く必要があります。
東京医科大学の推薦入試のように地域枠での出願の場合、当該地域に関する出願書類がある場合もあります。
その場合は、「当該地域の医療事情を理解していて卒業後は、そこで医師としてこのように貢献する」ということを書きます。
このように、出願書類を書く際には、「内容について指定がないか」を確認してください。
既に、昭和大学歯学部総合型選抜では1次試験の書類審査が終わって、1次試験合格者の発表もありましたが、これから出願する場合は求められた内容の出願書類を書いて提出してください。
また、出願書類が実際の入試では、どのように使われるのか、も大切な視点です。
出願書類そのものが評価されるのか、参考資料なのか、も確認してください。
金沢医科大学AO入試の推薦書のように、面接の際の参考資料として使われるのであれば、
「面接で聞いて欲しいことを書き、聞いて欲しくないことは書かない」です。
出願書類を高校の先生や塾・予備校の先生に見ていただくのはいいのですが、「医学部だからこうだろう」、「歯学部だからこう書いたほうがいい」と想像で指導する先生やスタッフもいるようです。
本当は医学部や歯学部の関係者とよく合っていて、何を求められているかを熟知した人に見てもらうのがいいのですが、なかなかそうは行かないと思います。
添削などをお願いする時には、「なぜ、このように直すのか」もきちんと聞くようにして下さい。