医学部入試

 

目 次

1,帝京大学医学部総合型選抜の2つの大きな特徴

2,帝京大学医学部総合型選抜の試験内容と対策

3,グループディスカッションは、こう行われる

4,面接は十分な準備が出来る

5.2次試験は英語と数学、理科の共通テスト

6,帝京大学医学部の学校推薦型選抜では小論文となります。

 

1,帝京大学医学部総合型選抜の2つの大きな特徴

 

帝京大学医学部が年内に行われる総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)の入試要項をサイト上に公表しました。

帝京大学では入試要項を印刷して配布することはやっていませんので、帝京大学医学部を志望する皆さんは、大学のサイトからダウンロードしてください。

 

この帝京大学医学部総合型選抜には大きな特徴が2つあります。

1つは現役生に加えて1浪生も受験可能な点で、現役・1浪であれば評定平均での制限はなく誰でも受験することが可能です。

もう1つは、合格して入学手続きを行っても入学辞退が出来る、と言うことです。

私立医学部の総合型選抜や学校推薦型選抜は「合格した場合は必ず入学する」という条件が付いていることがほとんどですが、帝京大学医学部の総合型選抜にはそういった条件は付いていません。

 

ここで合格を勝ち取ることが出来れば、精神的に余裕を持って医学部一般選抜(一般入試)に臨むことが出来ます。

さらに、帝京大学医学部より志望順位の高い大学に絞って一般選抜を受けることができますので、対策や日程も楽になります。

メルオンでは昨年、帝京大学医学部総合型選抜に1名が受験し、受験した生徒は合格しましたが、一般選抜で志望順位の高い順天堂大学医学部に合格して順天堂大学医学部に進学しました。

 

2,帝京大学医学部総合型選抜の試験内容と対策

 

私立医学部受験を考えるのなら、帝京大学医学部総合型選抜も真剣に考えてみることをおススメ致します。

 

帝京大学医学部の総合型選抜は募集人員10名で、9月29日(月)から出願受け付けが始まります。

1次試験は10月18日(土)で、論述課題、グループディスカッション、面接が行われます。

 

最初に論述課題から行われますので、ここで躓くとグループディスカッションや面接にも影響すると思います。

まずは、帝京大学医学部の論述課題の準備が必要です。

論述課題ですが、試験時間30分のテーマ型小論文と考えて下さい。

 

昨年の総合型選抜の論述課題は試験時間30分で2題出題されました。

1題15分で書かなければなりませんので、考えている時間はありません。

字数は150字以内ですので、短くまとめる必要がありますが、何と言っても「慣れ」が重要です。

 

2つ出されたテーマのうち1題は医療に関係するテーマでしたが、もう1題は医療とは直接関係しないテーマでした。

 

3,グループディスカッションは、こう行われる

 

ここを乗り切ると10時45分から100分間のグループディスカッションとなります。

昨年の帝京大学医学部総合型選抜のグループディスカッションでは、直前に課された論述課題でのテーマを話し合いました。

恐らく、今年も同じ流れになると思いますので、論述課題が終わってグループディスカッションが始まるまで55分ありますので、もう一度与えられたテーマについて振り返っておくといいでしょう。

同時に「どういったことが話し合えるか」、「どういった意見が出されそうか」も考えておくと、面接官から高い評価が得られると思います。

 

私立医学部の総合型選抜は東海大学医学部も「希望の星育成」という名称で行っています。

「希望の星育成」には昨年11名が受験し、10名が1次試験に合格しました。

「希望の星育成」の1次試験ではオブザベーション評価が行われます。

オブザベーション評価は、グループで与えられたテーマについて話し合うのですが、グループディスカッションと考えてはいけません。

似て非なるものです。

帝京大学医学部、東海大学医学部それぞれの総合型選抜の準備を進める様にしてください。

4,面接は十分な準備が出来る

 

帝京大学医学部総合型選抜の1次試験では最後に面接が待ち受けています。

試験時間は10分程度で受験生1人に対して面接官2人の個人面接になります。

 

入試要項では面接について「活動報告者・調査書等を参考として、自己アピール、志望動機の内容等に質問します」と書かれています。

面接で聞かれることは昨年と変わらないと思われますので、事前に十分な準備が出来ます。

 

ここでポイントは「自分が満足する答」ではなく、「2人の面接官が満足する答」を準備することです。

面接官は医学部の教員が務めますので「医学部の教員が満足する答」を準備することになります。

「医学部の面接だから、こうだろう」と想像での面接準備は危険です

そうではなく、医学部関係者と何度も会って、「面接における医学部の本年」を分かっている人に指導してもらうと安心です。

 

面接指導を担当してくださる先生に「医学部の面接は何のために行うのですか?」と聞いてみてください。

その時に「将来、良き医師になるかどうかを見極めるため」と答えたら、医学部教員と会ったことなく、「医学部だからこう答えておけばいいだろう」と、想像で指導している可能性が高いと思います。

 

出来る限り医学部受験に本当に詳しい人に指導してもらうことをおススメ致します。

 

5.2次試験は英語と数学、理科の共通テスト

 

帝京大学医学部の総合型選抜2次試験は大学入学共通テスト(共通テスト)になります。

英語、数学、理科が合否判定の対象となります。

2次試験の共通テストについては、帝京大学医学部の入試要項で詳細を確認してください。

 

6,帝京大学医学部の学校推薦型選抜では小論文となります。

 

帝京大学医学部では総合型選抜の他に学校推薦型選抜(推薦入試)も行います。

受験資格は現役生のみで、評定平均4.0以上となっています。

総合型選抜と違って「合格した場合は必ず入学する」という条件の付いた専願制の医学部入試です。

 

試験科目は英語、数学、理科1科目と小論文、面接となります。

総合型選抜と違って、論述課題ではなく小論文であることに注意してください。

小論文の試験時間は90分で論述課題の30分とは大きな差があります。

 

試験は11月22日(土)に行われます。