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歯科医師国家試験合格率

先日、大阪歯科大学の方と話している中で歯科医師国家試験
合格率の話になりました。大阪歯科大学の方から「受験生は
大学ごとの歯科医師国家試験合格率を気にするんですか?
という話がありました。私からは「受験生が受験校を考える際に、
最上位ではないがよく見る指標の一つです」「ただし、歯学部
受験生や保護者、高校の先生が目にする歯科医師国家試験合格率は
『総数の合格率』であって、その内容までは目にしていません」
とお話させていただきました。

歯科医師国家試験の結果は厚生労働省医政局医事課試験免許室
から下記のように発表されます。国公私立歯学部の中で総数の
合格率トップの東京歯科大学を見てみましょう。

一般的に歯学部受験生や保護者、高校の先生が見にするのは
総数の合格率です。しかし私達が注目しているのは新卒の
出願者数と受験者数、合格率です。
新卒の出願者数は6年生の
人数と考えて下さい。新卒の出願者数と受験者数の差は6年生
になったものの卒業させてもらえなかった学生数と考えて下さい。
東京歯科大学で言えば6年生130名のうち14名が卒業できて
いないと考えてください。新卒の合格率を上げるためには、ここを
絞ればいいわけです。

次に既卒の出願者数と合格率を私達は見ます。東京歯科大学では
7名のうち6名が合格
して合格率85.7%です。東京歯科大学では
既卒生も高い合格率ですが大学によっては既卒の出願者118名中
合格者は30名で合格率が26.1%だった大学もありました。まず
既卒の人数の多さが目に付きますし、合格率も気になります。

ある大学のホームページには「歯科医師国家試験で合格率80%達成(新卒)」
と出ています。確かに新卒の合格率は80%です。しかし、6年で
留め置きの学生が59名います。

歯科医師国家試験の合格率を見るのであれば、細かな内容まで
見る必要があると思います。