学校法人東京歯科大学と学校法人慶応義塾が
法人の合併へ向け協議を開始することが両学
校法人から発表があって１０日ほどが経ちま
した。

多くの報道機関も一斉に、この合併について
報じましたが各報道を見ると、今回の合併を
概ね好意的に見ているようです。

慶応義塾大学を中心とした学校法人慶応義塾
は日本でも有数の学校法人で、慶應義塾大学
は私学の雄とも言われる大学です。

東京歯科大学を中心とする学校法人東京歯科
大学も、現状は勝ち組学校法人と考えられて
います。東京歯科大学歯学部は歯科医師国家
試験合格率で毎年のように日本一に輝いてい
ます。

歯学部受験生からの人気も高く、歯学部入試
のボーダーライン偏差値は、私立歯学部で最
も高い、とされています。

今回の話は、東京歯科大学から慶応義塾に持
ち掛けられたようですが、慶應義塾大学にと
っても「いい話」だったようです。

東京歯科大学は歯学部付属病院として水道橋
の本院の他、千葉県市川市に２６科５７０床
の市川総合病院を持っています。慶応義塾大
学の附属病院は、東京信濃町の慶応義塾大学
病院の１か所のみです。

合併が完了すれば、慶應義塾大学は市川に総
合病院を持つことになります。医療系学部が
揃うこととだけでなく、新たに附属病院を持
つことは大きな意味を持つと考えられます。

慶應義塾大学医学部卒業生のポストも確保で
きます。

両学校法人の合併・統合はWINWINの合併
と考えられています。

この発表があった後、東京歯科大学の「偉い
方」から私に電話がありました。東京歯科大
学には歯学部入試について２回講演に行かせ
ていただいたこともあり、歯学部受験生の反
応を聞きたかったようです。

今年の一般入試で、東京歯科大学の志願者が
劇的に増えるとは思いませんが、慶應義塾大
学歯学部一強時代に向かって行くのではない
でしょうか。

このことが、他の歯学部の合併につながって
いくかもしれません。

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