歯学部入試

国公立歯学部の対策は何と言っても、大学入学
共通テスト対策です。一方で私立歯学部の志望
校対策のポイントは、分かりにくいかもしれま
せん。

私立歯学部の受験校を決め、受験校の対策を進
める上で、まずやらなければならないことは、
「出題範囲の確認」です。特に数学の出題範囲
は大学によって様々ですので、確認する必要が
あります。

例えば東京歯科大学や昭和大学歯学部の数学の
出題範囲は、数学ⅠA・ⅡBですが、「データ
の分析」と「確率分布と統計的推測」は出題範
囲から除かれています。

大阪歯科大学の数学の出題範囲も数学ⅠA・
ⅡBですが、大阪歯科大学では「データの分析」
も「確率分布と統計的推測」も出題範囲に含ま
れています。

一見、同じように見える出題範囲でも違いが
あります。

日本歯科大学生命歯学部、新潟生命歯学部や
明海大学歯学部の数学の出題範囲は、数学ⅠA
のみです。数学Ⅱ・Bをやる必要はありません。
愛知学院歯学部の数学は、数学ⅠA・Ⅱです。
数学Bは出題されません。

私立歯学部の受験校を考える際には、数学の
出題範囲を揃えると効率のいい勉強を進める
ことが出来ます。

歯学部の物理では、原子に注意してください。

具体的な歯学部の志望校対策としては「第一
志望校の過去問、直近1年を解く」ことから
始めてください。

過去問を解くことで「各科目、どのくらいの
難易度の問題までやる必要があるのか」を掴
んでください。この時、注意しなければなら
ないことは「合格点を取るためには、どこま
でが必要か」ということです。全ての問題が
解けるようになる必要は、ありません。残り
時間が少ないので現実的に合格点を取ること
を考えてください。

一般的に私立歯学部の問題は基本的、標準的
な問題が多く、こういった問題を確実に解く
ことが出来れば合格出来ます。

歯学部受験生の中には、難しい問題を解くこ
とに力を入れようとする受験生が少なくあり
ません。歯学部に合格するためには難しい問
題まで解ける必要があると思い込んでいるよ
うですが、過去問を解くことでどのレベルの
問題までやるのかを判断してください。

例えば数学で言えば、青チャートに取り組む
私立歯学部受験生がいますが、黄チャートで
十分です。そこを勘違いしないようにしてく
ださい。出題されないレベルの問題をやるの
ではなく、簡単と思えても基本的なよくある
問題を確実に解くことに注力してください。

青チャートをやる力があるなら、他の科目に
力を入れてください。

私立歯学部入試の大きな特徴の一つが「試験
時間が短い」です。ほとんどの大学が1科目
60分です。「解ける」では不十分です。
「早く正確に解ける」でなくてはなりません。
ここを意識した勉強をしてください。

志望校する歯学部の過去問を解いて、試験時
間をどう使うかを考えてください。それが歯
学部の志望校対策です。

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