昨日、私立歯学部合同相談会を開催しましたが、
相談会の冒頭で各大学から3分程度のアピールを
していただきました。
それぞれの歯学部が、自校のセールスポイントを
話してくださったのですが、どの歯学部も入学後
の手厚い指導が感じられました。「お預かりした
学生は6年間しっかり面倒を見て、歯科医師国家
試験合格に導く」と、どの大学も言葉だけでなく
真剣に考えていることが伝わってきました。
その歯科医師国家試験ですが、歯学部受験を考え
ている受験生もご家族も、合格率は非常に気にな
るようです。
マスコミ報道で伝えられる歯科医師国家試験合格
率は新卒、既卒を合わせた総合格率です。合格率
には、新卒合格率と既卒合格率そして総合格率の
3つがあります。歯科医師国家試験合格率を見る
時には、それぞれの合格率を見ることが大切です。
歯科医師国家試験の合格率は気になるでしょうが、
もう1つ注目してもらいたいのが、「既卒の出願者
数」です。
既卒の出願者数は、歯学部を卒業したものの歯科
医師国家試験に合格できないでいる人の数です。
新卒の出願者数と受験者数の差も重要なポイント
ですが、既卒の出願者数と合格者数もぜひ見てく
ださい。
今年の既卒出願者数が最も少なかった私立歯学部
は、東京歯科大学の8人でした。東京歯科大学の
卒業認定は厳しいのですが、その分卒業と同時に
合格する学生が多いこと、そして東京歯科大学の
学生は、新卒で合格出来なくても時間を掛けるこ
と
なく合格していくことが分かります。
私立歯学部の中には、既卒出願者数が100人を
超える大学が5校あります。歯科医師国家試験に
合格できない既卒生が溜まっているのが分かりま
す。
歯科医師国家試験を見る時は、既卒の出願者数と
合格者数にも目を向けてください。
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