今年これから行われる歯学部入試から、いわゆる「新課程入試」になります。
現在の高校3年生、2年生、1年生は「新課程」で学んでいますので、それに対応する歯学部入試となります。
文部科学省が制定する「学習指導要領」は時代に合わせて、おおよそ10年に1度改訂されます。
今回の学習指導要領の変更に合わせて高校での学習内容も変更されましたので、それに対応するため歯学部入試を含む大学入試全体も変更されます。
主な変更としては国語で「現代の国語」と「言語文化」が必須履修になりました。
地歴公民では、これまで必須履修科目は無かったのですが、「地理総合」と「歴史総合」が必須履修となりました。
歯学部受験に関係の深い数学では、これまでの「数学1,Ⅱ、Ⅲ、A、B」に、数学Cが新たに設けられました。
来年1月の共通テストも大きく変更されます。
「情報」が新たな試験科目となる他、国語の問題数が1問増え試験時間も10分延長されます。
数学は数学②に数学Cが追加され、数学②の試験時間が10分延長され70分になります。
このように、学習指導要領の変更に伴う「新課程入試」は大きな変更が行われます。
私立歯学部入試でもすでに、いくつかの大学で「入試の変更点」が発表されています。
これまで数学は、「数学1」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B」の5つに分けられていました。
ちなみに、これまで私立歯学部入試の数学では、「数学Ⅲ」を試験範囲に含む大学はありませんでした。
今回の学習指導要領の変更では、数学はこれまでの5つに加え「数学C」が新たに加えられました。
私立歯学部入試で、新たな「数学C」の扱いがどうなるのか注意が必要です。
すでに入試の変更点を発表している私立歯学部では、東京歯科大学と大阪歯科大学が数学の試験範囲に「数学C」を含めることを公表しています。
まだ、私立歯学部で「新課程入試」への対応を発表していない大学も多いのですが、
私立歯学部の対応状況をまとめましたので、参考にしてください。
今後も、「新課程入試」への対応が分かり次第、お伝えしていきます。
私立歯学部入試での各大学の「新課程入試」への対応と「入試の変更点」は、こちら