目次
1. はじめに
2. 昭和医科大学歯学部とは?
3. 入試説明会に参加すべき5つの理由
3-1. 入試制度の最新情報が得られる
3-2. 教職員や在学生と直接話せる
3-3. キャンパスの雰囲気を体感できる
3-4. 学生生活・学費・奨学金制度の詳細がわかる
3-5. 寮生活を含む1年次の生活が具体的にわかる
4. 参加時の注意点
4-1. 事前予約と持ち物の確認
4-2. 質問を準備しておく
4-3. 他の参加者との比較を避ける
4-4. 感染症対策とマナー
5. 見るべきポイント
5-1. 歯科病院の見学
5-2. 実習設備の見学
5-3. 教員の雰囲気や学生の様子
5-4. 個別相談ブースの活用
6. まとめ
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1. はじめに
歯学部の入試は情報戦です。とりわけ私立大学の場合、大学ごとの入試制度の違いや教育方針をしっかりと理解しておくことが、合格の鍵となります。
2025年4月より校名を昭和大学から「昭和医科大学」へと変更した同大学の歯学部は、全国的にも設備・教育内容に定評があり、東京歯科大学と受験生人気のトップを争う大学です。
昭和医科大学歯学部は総合型選抜(AO入試)、指定校推薦、特別協定校推薦、公募推薦、卒業生推薦といった多様な学校推薦型選抜(推薦入試)、一般選抜1期・2期、共通テスト利用入試そして編入学試験と複数の選抜方法を採っています。
4月26日に開催される歯学部の入試説明会は、そんな昭和医科大学歯学部への理解を深め、進学を真剣に考える受験生にとって絶好の機会です。
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2. 昭和医科大学歯学部とは?
昭和大学は2025年4月に「昭和医科大学」へと校名を変更し、医療系総合大学としてのブランド強化と専門性の明確化を図りました。
医・歯・薬・保健医療学部の医療系4学部を有し医系総合大学として、チーム医療を重視した教育が特長です。
歯学部は1977年創設の歴史を誇り、首都圏屈指の学習環境と国家試験合格率の高さで知られています。
2025年実施の第118回歯科医師国家試験の新卒合格率では昭和医科大学歯学部が合格率97.7%で国公立大学歯学部を含めた全歯学部で2番目の合格率でした。
1位は大阪歯科大学で新卒合格率100%を達成しましたが、内容を細かく見ると6年生90人のうち歯科医師国家試験を受けたのは60人だけでした。
30人は卒業認定を貰えず留年となっています。「歯科医師国家試験に合格できる学生だけを受けさせた」とも見えます。
一方で昭和医科大学歯学部は6年生94人のうち87人が歯科医師国家試験を受験して85人が合格しています。6年生で留年となった学生は7人だけでした。
ちなみに東京歯科大学は6年生149人のうち133人が受験し129人が合格していて、6年生での留年者は16人でした。
このように昭和医科大学歯学部は歯科医師国家試験でも素晴らしい結果を残しており、第一志望校として検討するにふさわしい大学と言えます。
1年次には、4学部の全学生が「富士吉田キャンパス」での寮生活を経験し、全学部混合の共通教育や基礎実習、医療人としてのマナー・倫理教育を受けます。
この寮生活は、学部を超えた絆やチーム医療への意識を育てる大切な時間です。
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3. 入試説明会に参加すべき5つの理由
3-1. 入試制度の最新情報が得られる
大学公式サイトやパンフレットだけでは読み取りづらい情報(面接の実際、志望理由書の傾向など)が説明会では具体的に紹介されます。
とくに「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」を狙う受験生にとっては、昨年度との変更点や面接の評価ポイントなど、知っておきたい内容が満載です。
3-2. 教職員や在学生と直接話せる
当日は教員や在学生と話せる時間が設けられます。
在学生に「どのように勉強したか」「入学前に不安だったこと」「実際の授業や実習の感想」などを聞けるのは、受験生本人はもちろん保護者にとっても安心材料になります。
3-3. キャンパスの雰囲気を体感できる
歯学部のある旗の台キャンパスは、都心にありながら緑も多く、清潔感のある環境で歴史を感じることも出来ます。
講義室や実習室、図書館、学生ホールなどの見学を通じて、「ここで学びたい」と感じられるかを確認することができます。
昭和医科大学は全学部のキャンパス移転を計画しています。新キャンパスについても、ぜひ聞いてください。
また、昭和医科大学歯科病院の見学も予約をすれば可能です。
3-4. 学生生活・学費・奨学金制度の詳細がわかる
私立歯学部の進学には費用面の不安もつきものです。
説明会では奨学金制度や、昭和大学独自の経済支援制度についても説明されます。成績優秀者への授業料減免制度や、分割納入制度の有無など、資料だけではわからない具体的な仕組みを確認することができます。
3-5. 寮生活を含む1年次の生活が具体的にわかる
昭和医科大学の特徴のひとつが、1年次の全寮制教育です。
富士吉田の自然に囲まれた環境で、生活リズムを整えつつ、全学部共通の講義・実習を受けることで、医療人としての基礎を築きます。
説明会ではこの生活についての紹介や、在学生からのリアルな体験談を聞けるチャンスがあります。
4. 参加時の注意点
4-1. 事前予約と持ち物の確認
人気の説明会では事前予約が必須です。
公式サイトで歯科病院の見学申し込みを済ませた上で、必要な持ち物(筆記用具、メモ帳、パンフレットを持ち帰る用のバッグなど)を準備しましょう。
4-2. 質問を準備しておく
限られた時間の中で効率よく情報収集をするためにも、事前に質問をリストアップしておくとよいでしょう。
例えば、「総合型選抜ではどのような人物が評価されるのか」「面接で重視される点は何か」など、自分に関係のある内容に絞って考えるのがおすすめです。
4-3. 他の参加者との比較を避ける
説明会には意識の高い受験生が多く参加します。
他人と自分を比較して不安になるより、自分の受験戦略に集中しましょう。
4-4. 感染症対策とマナー
大学構内でのマスク着用、手指消毒、私語の制限など、感染症対策が求められる場合があります。
案内係や大学職員の指示には必ず従い、マナーを守って参加しましょう。
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5. 見るべきポイント
5-1. 歯科病院の見学
昭和医科大学歯科病院では実際にどのようなことが行われ、どういった患者さんが来ているのかを知ることは大切なことです。
また、歯科医師としての仕事の一端を体験できる貴重な機会です。
学問への興味関心が深まるだけでなく、志望理由書作成にも役立ちます。
5-2. 実習設備の見学
歯学部での学びにおいて、設備の充実度は非常に重要です。
シミュレーター、CAD/CAM、マネキンを使った実習室、さらには附属病院の診療室を見学できるなら、必ずチェックしましょう。
5-3. 教員の雰囲気や学生の様子
実際の教育に関わる教員がどのような雰囲気なのか、話しやすさはあるか、また学生がいきいきとしているかどうかも重要な判断材料です。
教員と学生の距離感も感じてください。
在学生と話す際にはザックバランに聞きたいことを聞いて構いません。
学ぶ環境として自分に合っているかを確認しましょう。
5-4. 個別相談ブースの活用
成績や学習計画に不安がある人は、個別相談ブースで直接アドバイスを受けるとよいでしょう。
総合型選抜は過去問もありませんし試験内容も分かりにくいと思います。
この機会を利用して具体的に聞いてみるといいでしょう。
推薦入試(学校推薦型選抜)も多様な試験を行っていますので、自分が対象となる歯学部推薦入試について具体的に聞くチャンスです。
昭和医科大学では、昨年の歯学部学校推薦型選抜から試験科目が変更になっています。
このあたりの事情も聞いて構いません。
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6. まとめ
昭和医科大学歯学部の入試説明会は、単なる「学校紹介」の場ではありません。
合格戦略を立てる上で欠かせない、生きた情報が得られる貴重な場です。
事前準備をしっかりと行い、当日は積極的に質問・観察し、自分の志望校選びに活かしましょう。
歯科医師を目指す皆さんにとって、この説明会が大きな一歩となることを願っています。