歯学部入試

私立歯学部推薦入試で重要な変更点と2024年度一般選抜重要ポイント

私立歯学部受験は一般選抜の他に、総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜(推薦入試)もあります。

私立歯学部入試は総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜(推薦入試)、一般選抜(一般入試)の順番で行われますが、総合型選抜と学校推薦型選抜は、両方受けることが可能です。

 

例えば、昭和大学歯学部の総合型選抜は10月28日(土)に試験が行われ、11月1日(水)の15時に合格発表があります。

昭和大学歯学部の学校推薦型選抜の試験日は11月25日(土)になります。

東京歯科大学の学校推薦型選抜の試験日は11月19日(日)、大阪歯科大学の学校推薦型選抜は11月26日(日)です。

 

11月1日の昭和大学歯学部総合型選抜の合格発表を見て合格を確認した場合は、昭和大学歯学部に入学手続きをして、東京歯科大学や大阪歯科大学の学校推薦型選抜を受験しなければ何も問題はありません。

 

また、昭和大学歯学部の総合型選抜に合格出来なかった場合だけ、昭和大学歯学部や東京歯科大学、大阪歯科大学などの学校推薦型選抜を受験することになり、この場合も何も問題は生じません。

 

私立歯学部の総合型選抜と学校推薦型選抜は、両方受験することも可能ではありますが、高校によっては「推薦とAOは、どちらかだけ。受験は1校だけ」とする高校もありますので、この点は事前に確認しておいてください。

 

私立歯学部受験では、学校推薦型選抜と総合型選抜における「専願制」に注意が必要です。

「専願制」の歯学部入試は、「合格した場合は必ず入学する」という条件の付いた歯学部入試になります。

そのため高校は神経を尖らせ、「推薦、AOはどちらかだけ。受けるのは1校」としたがります。

歯学部の推薦とAOの両方を受けたい場合は、事前に高校に確認することを忘れないでください。

 

ちなみに、昭和大学歯学部の総合型選抜には学力試験はありません。

1次試験は書類審査で、昨年は41人中30人が合格しています。

2次試験は、60分の模擬授業の後に授業内容に関する60分のテストを行い、その後に面接が行われます。

 

学力試験の無い昭和大学歯学部総合型選抜は、学力に自信のない受験生でも合格のチャンスは十分にあります。

この昭和大学歯学部総合型選抜には意外な合格へのポイントがありますので、私立歯学部受験に詳しい予備校に相談するといいでしょう。

 

私立歯学部の学校推薦型選抜のほとんどは「専願制」ですが、歯学部人気校の一つ大阪歯科大学が昨年から専願制を廃しました。

例えば、大阪歯科大学の学校推薦型選抜に合格して、さらに東京歯科大学の推薦にも合格した場合は大阪歯科大学の入学を辞退して、東京歯科大学に進学することが可能になりました。

 

このことは昨年、十分に浸透しなかったのですが2年目の今年は受験生への浸透も進むと考えられ、大阪歯科大学の推薦入試は志願者が増えることが予想されます。

 

東京歯科大学の学校推薦型選抜の数学で出題範囲の変更がありました。

一般選抜と学校推薦型選抜の数学で、これまで出題範囲に含まれていなかった数学1の「データの分析」が出題範囲に含まれました。

東京歯科大学の受験を考えているのであれば、「データの分析」も、しっかりやっておいてください。

なお、過去問が公表されていない東京歯科大学推薦の数学は、昨年合格した生徒達からの報告を基に完全に再現できましたので、オンライン個別指導メルオンの授業で使って行きます。

英語の問題も半分程度は把握していますが、必ず出題される整序問題は変化すると思われます。

 

総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜共通の変化として日本歯科大学新潟生命歯学部の学費改定があります。

日本歯科大学新潟生命歯学部は6年間の学費をこれまでと比べ、1000万円以上引き下げました。

この学費改定の結果、日本歯科大学新潟生命歯学部の6年間の学費は、17の私立歯学部の中で3番目に学費負担の少ない歯学部となりました。

 

一般選抜では、試験日が2月1日、2日、3日、4日に集中しました。

4日連続で受けるのか、どの日を空けるのか、なかなか難しい選択となります。