歯学部入試

河合塾の私立歯学部偏差値ランキングでも、ベネッセの私立歯学部偏差値ランキングでも、「私立歯学部入試で一番難しい大学は昭和大学歯学部と東京歯科大学」としています。

 

昭和大学歯学部の今年の歯科医師国家試験合格率は既卒性を含めて88.1%で、国公立大学歯学部を含めた全歯学部の中で2位でした。

新卒の合格率は94.7%で、こちらも素晴らしい合格率です。

 

歯科医師国家試験合格率のトップは東京歯科大学で既卒も含めた合格率は97.7%、新卒の合格率は99.2%と他の歯学部を寄せ付けない歯科医師国家試験合格率でした。

ただ、歯科医師国家試験合格率を細かく見ていくと違う面も見えてきます。

 

昭和大学歯学部の6年生は、歯科医師国家試験に101人が出願し94人が受験して、そのうち89名が歯科医師国家試験に合格しています。

歯科医師国家試験に出願したものの、受けていない学生が7人います。

東京歯科大学を見ると出願者140人、受験者121人、合格者120名で、出願したものの歯科医師国家試験を受けていない学生が19人います。

 

もし、出願者全員が受けていれば昭和大学歯学部の新卒合格率は88.1%、東京歯科大学の新卒合格率は85.7%となり、昭和大学歯学部の新卒合格率は東京歯科大学を上回ります。

 

歯学部志望者にとって非常に魅力のある昭和大学歯学部だと思いますが、推薦入試(学校推薦型選抜)の志願者数は伸び悩んでいます。

昨年の昭和大学歯学部推薦入試の志願者は募集人員27名に対し男子14名、女子14名、合計28名で志願者は募集人員を1名上回るだけでした。

試験後の合格者は25名で募集人員を2名下回りました。

 

昭和大学歯学部推薦入試の志願者が伸びないのは、試験科目の理科が「基礎2科目」となっていることが大きいと考えられます。

全ての私立歯学部入試で理科2科目の歯学部入試は昭和大学歯学部推薦入試、そして推薦入試と同じ日に行われ同じ問題を使う編入学試験だけです。

 

歯学部受験を考えるとき、昭和大学歯学部推薦・編入のためだけに理科2科目の準備をするのは、なかなか大変だったと思います。

 

そんな昭和大学歯学部推薦入試、編入学試験の試験科目が変更になります。

まだ、正式発表はありませんが今年の推薦・編入から理科は「基礎1科目」になります。

昭和大学に確認が取れました。

理科が1科目になりますので試験時間も変更になると思いますが、「試験時間は未定」とのことです。

 

メルオンサイトの推薦対策講座のページでは、東京歯科大学などそれぞれの大学ごとに推薦入試のガイダンス動画をご覧いただくことが出来ます。

東京歯科大学、日本歯科大学、大阪歯科大学は推薦入試のガイダンス動画をご覧いただくことが出来ます。

また、昭和大学歯学部は総合型選抜(AO入試)のガイダンス動画をご覧いただくことが出来ます。

ただ唯一、昭和大学歯学部推薦入試のガイダンスだけは収録していませんでした。

これは「理科1科目になるかもしれない」という情報からです。

 

昭和大学歯学部推薦入試は、募集人員も2名増員するかもしれません。

いずれにしても昨年は募集人員27名に志願者28名の極めてチャンスの大きい歯学部入試でした。

 

昭和大学歯学部推薦入試・卒業生推薦入試・編入学試験の受験を考えている受験生の皆さんは、理科はまず1科目に集中して正式発表を待ちましょう。