医学部入試

明日は杏林大学医学部1次試験(2017-01-19)

明日は私立医学部入試の一つの大きなポイントとなる
杏林大学医学部の1次試験日です。

杏林大学医学部は1次試験の地方会場を設けておらず、
全ての杏林大学医学部受験者は私立医学部入試の聖地、
五反田TOCビルに集まることになります。

杏林大学医学部に対する医学部受験生のイメージは
「年齢、多浪差別がない」「男女差別がない」
そして「寄付金がない」といった良いイメージのようです。

従って、杏林大学医学部の人気は高く、
修学資金枠が多く、一般枠の募集人員が募集人員全体の
半数以下(100名中45名)しかない東北医科薬科大学を除けば、
西の近畿大学医学部と並び東の杏林大学医学部が
新設医大(医学部)では最も入試難易度が高くなっています。

一方で杏林大学医学部の志願者数は
2014年度が2,770名、2015年度が2,874名、
そして昨年の2016年度が2,784名と横ばいといった状況です。

杏林大学医学部としても、このことを気にしていて昨年、
わざわざご相談においでになられました。

私と「日本で一番、私立医学部入試に詳しいスタッフ」とで
お相手をさせていただき
「地方会場を作られてはいかがですか?」と提案したところ
「入試問題の運搬、不測の事態への対応などに懸念がある」
とのことでした。

そこで私達からさらに
「2次試験日の複数日設定、学費の低額改定、入試問題の変更」
などを提案したところ「持ち帰って検討する」とのことでした。

今年度の日本医科大学の後期試験導入も、
私達からは当時の学長に3年前に提案していたのですが、
実施までには少し時間がかかりました。
杏林大学医学部の入試改革も、
実現までには少し時間がかかると思います。

杏林大学医学部入試が
「私立医学部入試全体の中で、大きなポイントになる」としましたが、
1月27日(金)の杏林大学医学部2次試験の合格発表が
今年度の私立医学部入試で最初の
2次試験を終えての合格発表になるからです。

この杏林大学医学部入試で合格通知を手にすることができれば、
その後の医学部入試は落ち着いて受験できます。
医学部受験生の中には、出願済みの医学部でも
入試を受けない大学も出てくるかもしれません。

杏林大学医学部の今年の正規合格者数にもよりますが、
これまでと同様に120名程度であれば、補欠の中から
少なくとも50名は繰り上げ合格になると考えていいでしょう。
補欠順位50位までであれば、最終的に
合格通知を手にする可能性は高いと思います。

さて、杏林大学医学部1次試験では、
数学に気をつけてほしいと思います。
杏林大学医学部入試の試験時間も、
今日の金沢医科大学と同じように数学60分、英語60分、
理科2科目100分(1科目50分)と短くなっています。

理科は1科目当たり50分と特に短く設定されています。
この中で、数学は60分で解く問題としては、
難しさを感じるでしょう。

杏林大学医学部の数学は、時間を気にせず落ち着いて解けば、
それなりに解けるかもしれません。
しかし「60分で解け」となると急に難しさを感じるようです。
昨年は、これまでに比べれば多少は解き易かったようですが、
それでも60分という試験時間には苦労したようです。

明日の杏林大学医学部1次試験の2教科目の数学は、
「誰もが時間的に厳しい」ことを忘れないで下さい。
自分だけがスムーズに解けないわけではありません。
完答できればもちろんいいのですが、まずは
「取れるところで確実に取る」ことを頭に置いて
杏林大学医学部の数学に立ち向かって下さい。

時間が無いからといって焦って計算ミス、
問題の読み取り不足、マークミスなどは
絶対に避けるようにして下さい。

杏林大学医学部1次試験の合格発表は
岩手医科大学医学部と同じ、来週の月曜日1月23日(月)で、
私立医学部一般入試で最初の1次試験合格発表になります。