医学部入試

医学部教員が関心を持つもの(2017-12-05)

12月3日(日)のブログで、これまでの医学部入試を振り返って
感じることの一つに「医学部教員は、どこの医学部の教員も
関心を持つことが共通する傾向がある」とお伝えしました。

今年度の医学部推薦入試のグループ討論や小論文のテーマとして
取り上げられそうなテーマをいくつか事前に考えました。
例えば衆議院選挙がありましたので「18才選挙権」に関する
ものが取り上げられるかもしれないと考えました。

これまで、医学部のグループ討論や小論文で取り上げられた
テーマは「最近話題になった出来事」が多く見られますので、
今年の5月~10月くらいに話題になった出来事を考えました。
結果として北里大学医学部推薦入試グループ討論、グループ面接
での「医学部過重労働」,東京女子医科大学医学部推薦入試の
小論文「AIのもたらすもの」,獨協医科大学医学部AO入試の
ワークショップ「臓器移植法施行20年の現状と課題」は、事前に
「今年は、これが出そうだ」
と考えていたテーマで、メルリックスで対策をしていた医学部
受験生は、自信を持って答えられたのではないでしょうか?

医学部推薦入試で取り上げられたテーマで、実は当初ノーマークだった
のが「SNS」です。「SNS」が取り上げられたのは東京女子医科大学
医学部推薦入試の小グループ討論、聖マリアンナ医科大学のグループ討論、
福岡大学医学部推薦入試のグループ面接、グループ討論と3校の医学部
推薦入試で取り上げられました。

東京女子医科大学医学部推薦入試の小グループ討論で「SNS」が出た、と
聞いて「それもあったか」と思い、すぐ福岡大学医学部推薦入試対策講座
の準備をしていた福岡校に連絡をしました。

医学部教員が普段、目にするものとしてパソコン、スマートフォンが
あり「SNS」にも関心が高かったのかもしれません。
直前の10月31日に発覚した「座間の9人殺人事件」の影響もあったかも
しれません。高校生ならSNSについては、考えやすいとも思ったのかも
しれません。

改めて考えてみると「SNS」は出て当然のテーマだったと思います。
医学部教員が日頃、どんなものを目にし、どんなものに関心を持つのか、
もっと深く考えなければならないと反省させられました。

ちなみに今の高校生は新聞を読まないと言われていますが、医学部教員は
読んでいると思います。

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